富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-12-09

農暦十一月十五日。晴。終日、深圳蛇口。昔は(といつても四半世紀前のことだが)広い=東京都と同じ面積ある深圳市でも羅湖、福田からさらに3、40km離れ海を渡り尖沙咀からの一時間かけるフェリーが最も簡便であつた蛇口も高速道路で羅湖、福田と結ばれ地下鉄も開業。では以前にも増して賑はふか、といふとこの距離感が未だ独特の独立都市感をば形成。晩遅く老街界隈まで遠征。萬象城なる開発区の高級ぶりに驚く。摂氏十度の寒空に十五夜の月を愛でつ漫歩。紅岭路あたりの歓楽街の風情眺める。中国といつても香港の隣の深圳なのだが世事が入つて来ずまさに「隔世」の感あり。中国にゐたら、この日剰も毎日数行で終はるだらう。
▼右肩の画像はSteve Mui氏提供の旺角に出現の磯崎新もびっくり、水戸芸術館のタワー出現。