富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-07-30

七月卅日(土)晴。史上空前の円高。僅かな日本円の蓄へを両替して少しの差益を得たが何ぶんにも香港ドルで生活する身に円高は辛らすぎ。昼前に銀行に寄つたら銀行と提携の保険会社の営業員につかまりとく/\と低金利の続くなか保険会社の財テク型生保への加入勧められる。もう生保は入つて掛け金は満期になつてゐるのがあるから結構ですよ、といふと、さういふ顧客にだけ提供の死亡はぐっと抑えて老後の生活資金に向けた貯蓄型がありまして、と敵もなか/\商売上手。数ヶ月のキャンペーンで今日が七月末で最後、と彼らも躍起だが、また「今日、ご契約いたゞければ」とまた何だかBaccaratの模造のやうな豪華な箱に入つた粗品、どうせ品のないクリスタルの置物か何かだらうが、をちらつかせ、内心、アホか、と思つて粗品などに目も呉れなかつたら営業君に「この客は豪華粗品なんて興味ない」と緊張が走つたのが愉快。午後、Taikoo Placeで麦酒を独酌で新聞読み。
昼酒にバーテンダーネパール語 緩さ低さに暑さ逸(はぐ)れて
陋宅に戻り午睡。生ハム。海藻のサラダ。昨晩、西湾河の二記で食べ残したXO醤風味で炒めた野菌を使つてパスタ。Z嬢が築地市場で豆や雑穀売る山本商店のオヤヂから「これはサービスね」と少し譲つてもらつてきたといふ長うづら豆、塩茹でが亦た美味。葡萄牙はAlentejoの赤、Chaminé(09年)Z嬢が評判聞いてきて、が値段手頃で予想以上に良い。朝三時過ぎ起きで必然的に夕餉のあとの記憶逸す。
▼温州高鉄事故で中国のメディアがかなり声高らか。「南方週末」誌の【高铁之乱】中国高铁神话终结?(こちら)なんてよくぞこゝまで、と思ふくらゐ。広州の南方都市報が一面を黒で飾れば党政府寄りのはずの南方日報も社説で「應把​經濟發展步伐放慢點,讓人民的尊嚴也能坐上高速列車,與​社會同步」と指摘。上海の青年報の一面のレイアウトもかなりの質で上海では昨日この新聞の売り切れが早かつた由。いずれにせよ党中央政府はかうした高鉄事故の対応批難が反政府世論になること恐れ早速、忠告を出すことに。
▼蘋果電脳の新OS「獅子」は発表後に指摘される問題少なからず(こちら)。Previewで見た画像を「別の名前で保存」機能なし、で画像いぢつてしまふと原本を上書きの危険性、大。Previewで開いたときに「複製」選んでおくのが無難。ブラウザ内などで日本語入力が出来ぬ問題。これまでも虎や豹、白豹へのアップグレードで毛病こといくつかあつたが、これほど深刻でない。