富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-06-06

陰暦五月初五。芒種端午節。気温三十三度。酷暑。朝から金鐘。早朝寄席で高座に上がり昼過ぎに尖沙咀那覇より出版M氏来港。東来順に昼を食す。歓談款語。久米仙の十年古酒「沖縄」授かる。按摩。帰宅して哺時、枝豆と麦酒。端午節にて九龍城新三陽の粽を頬張る。
▼法國網球公開賽で「中国の」といふ言ひ回しが適切かどうか李娜が女單冠軍。9歳でテニス初め15歳で中共の国家隊に加り苦節十年。テニス専業に挫折味はひ国家隊離れ大学でジャーナリズム専攻。テニスの国家隊の指導者に「賞金だけが目当てで責任感がない」「知力低く道徳心も欠如」等と罵られし彼女がこの栄冠勝ち取らば中共の党政府幹部「流下激動淚水」と「国家の栄光」に咽び官方紛紛問候祝賀、李娜を国家英雄に祭り上げたり。この国家主義の醜態に呆れて言葉もなし。李娜それに対し優勝インタビューでは「謝謝党、謝謝国家」等といふ恥ずかしきお世辞もなく彼女支援のスポンサー、大会主催者と球童(garçons de boule)、自分を支えてくれたチームに謝辞。折しも六四の翌日(89年のフレンチオープンは米国籍ながらマイケル=チャンのブームであつた)、李娜のウェアの胸にはエッフェル塔のロゴに中国語で「スポーツはすべてを変える」と綴られてゐた由。意味深。記者会見で「夢は叶ふ」と。
▼ペルー大統領選挙でオジャタ=ウマラ当選。この方がどの程度期待できるかはアタシは未知だが兎に角フジモリケイコ候補落選は吉報。