富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

坑口村戯棚で粤劇見物

fookpaktsuen2011-04-28

四月廿八日(木)小雨模様。早晩に一旦帰宅。坊主商店からAcoustic Wave® music system IIが午前中届いてゐたので簡単にセッティング。最初に何を聴こうか。でカラヤン&伯林でベートーヴェンの第九は先日亡くなつたSonyの大賀氏*1に敬意表して。この人がゐなかつたら、もしかするとCD一枚で第九が聴けなかつたの鴨、といふことで。晩にMTR乗り継ぎ坑口。坑口村の戯棚で今晩から五夜、天皇誕の粤劇あり(坑口郷事委員会の主催)。錦昇輝劇団。今晩の演目は七彩六國大封相と春花笑六郎。開園前に座席券購ひ坑口村の茶餐庁で炒飯食し麦酒飲む。最初の芝居が始まつて暫くしてZ嬢来て、アタシのさっきの炒飯の残り頬張りながらの芝居見物。最前列は郷事委員会の顔役が並び一族郎党、地縁ある住民が上席押さえ、太っ腹なのは座席に坐らず両袖、最尾の立ち見なら観劇料がタダ。このところアタシは崑劇など上品なのばかり見てゐたが粤劇の、しかも戯棚にかゝるやうな芝居のベタさ加減が面白い。わい/\がや/\と他愛ない話に笑ふ住民の楽しそうなこと。二つ目の芝居の中入りでアタシらは枠外で立ち見してゐた母子に切符上げ場を辞す。将軍澳病院から北角往きのミニバスで帰宅。
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*1:十年前に東京フィル率いた北京での演奏会でチャイコフスキー五番の第二楽章を指揮の途中で暈倒した時のことを周凡天氏が今日の信報に詳しく書かれてゐる。