富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-04-04

四月四日(月)兎に角溜まつた郵電の整理だけは済まさうとin Boxの郵電の返事だけで週末過ぎてしまつた感あり。今日は机上の書類など片付け、だうにか目処は見えるが一切先には進まず忸怩たる思ひ。腰痛あり早晩に按摩。天后の華姐清湯腩に腩河食し晩もご執務。
▼今日の蘋果日報広東省の大亜湾核電廠潜入の椿事。厳重な警戒であるはずの原発だが通行許可証貼つた自動車が原発周辺にをり「原発に連れて行つて」と頼むと百元で応じた、と(笑)。で溶解炉施設から数百mの距離から展望の由。本当か。香港では街市で鹽焗鶏が「放射線防止に有効」と売られてゐるといふ。
朝日新聞書評(昨日)で中島岳志が取り上げた小津論の與那覇潤著「帝国の残影」(NTT出版)。兵士として中国進駐体験ある小津が映画でなぜ直接的な戦争描写が欠如するのか。面白いテーマだが中島の評で「小津は生涯独身だった。にもかかわらず彼は日本の家族を描き続けた。一方で兵士として戦争を体験しながら彼は戦争を描かなかった」という記述あり。独身で家族を描くこと、兵士だったから戦争を描かないこと、に何か不自然があるのかしら。