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一月七日（金）寒空。朝日の天声人語が寒さ取り上げ白い息で「息という字が、自分の「自」と「心」を組み合わせた形なのにふと気付く」と書いてゐる。数年前に和歌山カレー事件で「真須美」という名で「真実は須らく美しい」といふトンデモナイ読み下しで無知ぶり披露した天声人語だが「息」という字も「自分」の「自」と「心」というのは無理矢理で如何なものか。漢和辞典を開けば「心（心臓）と自（鼻の原字）とにより、呼吸する「いき」の意を表す」と、この字が人語子が勝手に解釈したやうな人情的な意でなく実に科学的な造字であることがわかる。それを勝手に「寒さのなかの人の心の温かさ」といつた話題に合はせてしまふのが（素人のエッセイならマダしも）天声人語だと思ふと「いい加減にしなさい」と説教したくもなるといふもの。晩に尖沙咀。Ａ氏夫妻とかなり久々に氷火Ｙ氏と「西むら」に食す。「西むら」も三年ぶり、と正確に覚へてゐるのは三年前に芸人の猥褻画像流出醜聞あり、ちょうどその画像が載つた八掛雑誌をば尖沙咀の愛蘭土系パブでハッピーアワーで麦酒一飲しつヽ眺め呆れて、そこから「西むら」での宴会に行つた記憶あるゆゑ。そのまヽ二更にハイアットリージェンシーホテルのTin Tin Barで白葡萄酒。
富柏村サイト　www.fookpaktsuen.com
富柏村写真画像　www.flickr.com/photos/48431806@N00/