富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-12-29

十二月廿九日(水)再た早起き鳥が少し啼いたが二度寝で目ざめたら八時。奇跡的に朝寝貪る。テレビで2010年、この一年、みたいな番組、いろんな国のを眺めてゐると、日本だけがなぜ悲しみも喜びも感傷的なの?、不思議。午前中はZ嬢の買物に付き合ひThong Loへ。バンコク市街の東部で、このスクンヴィットは日本人多く居住。アタシはAsokまではかつて香港の日本食店にゐたO氏がAsokのSoi16にSなる店を開かれたので食べに行つたことがあつたがAsokより東に来たのは初めて。Soi53の奥にある日本人経営のChikoなる生活雑貨店でZ嬢がお買ひ物のあひだ店の落ち着くソファで読書。Soi53に「これでもか」と並ぶ日本料理屋。香港の日本料理屋がかなり香港の地元客頼みの高級店志向なのに対して、もう完全に日本人のため、の気軽な日本料理屋がずらり。フリーペーパーの数もそうだが、香港が「読み」漢語と英語会話でどうにか生活できるのに対してタイの場合、五万だか七万だかの日本人がゐて多くが日本語で情報を必要とし「日本人町」的な生活区が形成されてゐる。でも快適な生活空間を求めても「門前がドブ」が悲しいところ。雨季ならまだマシだが乾季のドブの悪臭は堪え難い。昼にホテルに戻り荷造り済ませチェックアウト。荷物預けナショナルスタジアムの方へ。プーパッポンカリーで有名なSomboon Restaurant(建興酒家)に往くが昼は営業してをらず「四時から」といはれ断念。玄関に小泉三世ご来店の際の写真あり。そのへんの麺家に食しSiam Squareまで歩く。何度もバンコクに来てはゐるがSiam Squareに立ち入るのも初めて。もつとアメ横的な生活雑貨の店が多いと思つてゐたが(昔はさう聞いてゐた)若者のファッションばかり。疲労感ありバンコクで初タクシーでホテルに戻る。ルンピニ公園から日本大使館の方を回つたが日本大使館の北、広大な敷地の米国大使館の前に泰国創価学会とは、さすが。ホテルに戻り着替えてタクシーでマカサン站に向かふがタクシー運転手が勘違ひして(それくらゐ、まだエアポートリンクがマイナーなのだろうが)一站前のRatchaprarop站へ。タクシー料金は多少安いがシティラインの站でエクスプレスはマカサン站から。復路はやはり鉄道好きとして往路で乗り損じたエクスプレスに乗りたかつたがB15で空港まで往けるのにわざ/\マカサンでいつ出るかわからぬエクスプレス待つのも馬鹿/\しい。ちなみにシティラインが全程B15、エクスプレスでもB100の開通記念割引は一月三日までの由。今でこそシティラインも沿線住民の足となり混んでてゐるが正規運賃になると割高で、またエクプスレスはたかだか7分くらゐ早いだけで三倍の運賃がとれるか、難しいところ。なぜ、こんな中途半端な空港鉄道を作つてしまつたのか、不思議。地下鉄の延長にしたほうがマシだつたのに路面で線路用地など困難もあつたゆゑタイ国鉄に任せ既存の在来線の上に高架鉄道を敷き空港からも不思議と迂回してバンコク市街に向かふ。空港は年末年始の来泰客の迎へでかなりの混雑。地下からエレベータで上がつて来ると到着フロアでちょうど出迎へ者のウェイティングエリアがエレベータの降り口に被つてをりエレベータ降りるのに難儀。あれは混雑がピークになると人身事故が起きてもおかしくない怖さ。ラウンジで少し寛ぎTG602便で香港に戻る。バンコクの空港離陸から4時間ほどで自宅に戻る。荷物など片付けぬと休めぬタチで午前二時に就寝。

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