富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

關子嶺〜嘉儀〜高雄

fookpaktsuen2010-10-25

十月廿五日(月)空が明るくなる頃に目ざめたが目ざめたアトに旅館の鶏が啼き始めたのだから一番鶏より早起きとは困つたもの。しかも昨晩は久米仙とヴァランタイン30年を深酒で、だ。これで目覚めに麦酒などいたヾくと吉田健一なので用心、用心。雲一つない青空。この鄙びた旅館は鄙び過ぎて食堂はあるがもう何年も朝食すら供してをらぬらしく集落に出たが月曜朝に食堂も他の旅館も朝餉がない。S女史持参の中村屋の善哉いたヾく。八時半のバスで嘉義に戻り嘉義駅前からタクシー自動車雇ひ嘉義公園。戦前の嘉義神社跡に忠烈廟は台湾の他所と同じ。神社の社務所そのまゝ遺り市史資料館となつてゐるが月曜休館。待つてくれてゐたタクシーで駅前に戻り駅前の食堂で小菜と鶏飯で早めのお昼。タクシーで高鐵(新幹線)の嘉義站へ。聞いてゐた通りの遠さ。タクシーで四百元。上りの新幹線で台中に戻られるU女史、桃園から那覇に飛ぶS女史と再会約しお別れ。アタシらは下りで高雄へ三十余分。高鐵は便利だが殺風景。車内も閑古鳥鳴く閑散。これぢゃ大赤字だらう。左營から地下鉄で在来線の高雄火車站。荷物預け高雄のとても不便な=本数少ない路線バスを三十数分待ちで西子湾へ。今日は月曜で動物園も博物館のみんな休みが残念。西子湾は高雄代表する夕陽のきれいな観光地だがアタシは初めて。高雄港眺め麦酒。西子湾の沿岸には廿数台の大型観光バス駐車あり打狗英国領事館官邸に大陸からの観光客の群れ。蘇花公路で台風による土砂崩れで二台の観光バスの大陸からの旅行者三十名ほどが行方不明になつてゐるが、台湾にいつたい何千、何万の大陸漢が旅行に来てゐるのかしら。西子湾の市街で肉圓など軽く夕食済ませ地下鉄で市街に戻り大陸客が溢れる六合夜市から予備校生溢れるなか火車站に戻り地下鉄で空港。晩八時半のドラゴン航空のフライトで香港戻り。座席は16A、Cあてがはれ「もしかして?」と思つたらCクラス後部をYに開放のご厚意(サーヴィスはYのまゝ)。本日、かなり睡魔が続き、温泉から嘉義に戻るバス、新幹線、路線バス、地下鉄、香港に戻る飛行機、空港からのAirport Expressと寝っぱなし。それでも睡魔に襲はれ旅荷片付け半夜三更また眠りにおちる。

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