富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-09-15

九月十五日(水)忙しく晩の蔡明亮の講演、聞き逃す。
▼日本の政治はあまりの低レベル、お粗末に日剩に綴るのも最近は面白くもなければNHKの超低俗番組NW9も全く見ることなし。たヾ民主党の「こんなときになにをしてゐるの?」の総裁選。読売新聞の緊急座談会で山内昌之(東大教授)が

選挙結果で注目しているのは、保守政治とは違う思考や行動の様式を持っている人たちの力に小沢氏がはねかえされたことだ。仙谷官房長官、前原国土交通相、枝野幹事長らが軸になった。リベラル左派の政治運動などから成長した人たちの力は、これまで日本の政党政治では周辺的な要素だった。ところが民主党内で、保守の力を本格的に退けた。小沢氏は過小評価していた部分に屈服させられたからショックだろう。

仙谷、枝野はともかく前原まで「リベラル左派」というのは明らかに疑問だが、この指摘の構図としては面白い鴨。築地のH君は「リベラル左派」の菅陣営が経済ではネオリベ、外交では保守の政策をとり、「保守」の小沢さんの方が社民的な政策を掲げたといふ「ねじれ」を指摘。御意。主張の明確ぢゃない菅相丞に対して小沢さんはほんと主張は真っ当だが応援してゐる連中の顔ぶれがいかにも悪すぎ。旧自民党民社党の右派で、どこまで小沢さんの社会民主的な政策で本当に賛同してゐるのか?と疑ひたくなるし、逆にそんな連中が支持できるってことは小沢の政策はどこまで本気なのか?といふ気もする。単なる選挙受け狙ひか、と。実際、武蔵野のD君の話では左派系の市民運動関係者では意外に小沢支持が多い由。塩見赤軍議長も小沢との統一戦線を公言、とか。塩見氏の小沢支持理由の第一は普天間で、菅は完全に日米合意墨守で何の期待も希望ももてない、と。ならば小沢さんは一兵卒とか言はず菅内閣で「普天間基地問題担当特命大臣」は如何か。幹事長とかカネを握るポストにこだわるからいろ/\いはれるので、実務面でアッといはせることをする。ここで最後、普天間大臣で初めて(笑)世の中のために、もう「生きる」の志村喬だね、こりゃ。

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