九月十四日(火)曇。晝すぎ小雨。湾仔のImmigration Dept.で再発行となつたHKIDにマカオ入境での自動改札手続きの登録済ます。
▼昨日だか一昨日の明報で誰だつたか手許に紙面がないので朧げな記憶だけだが
- 1997年の香港の中国への返還はさういはれるが正確には中国が香港統治の主権を回復したのであつて*1一国二制度とか特別行政区の自治権などあつても基本的には香港市民の公民権も中国といふ主権国家下にあることは好き嫌ひでなく明らかな法的事実であること。
- 中国は非民主主義国家といはれるが一党独裁が現実であれ全国人民代表大会が国家の最高機関であり、それが中国共産党主導の特色ある社会主義国家の建設を認め、全人代は各省と特別市の人代の構成員によって選挙で選ばれ各省と特別市の人代は更に下級の人代の代表によつて選ばれ、その下級人代は「人民の直接選挙によつて選ばれた」小規模な市や大規模な市の区、県や鎮の地方自治体議会の議員によつて選ばれる。つまり直接・間接民主主義制度をとつてゐる。そこで共産党候補が圧倒的に強く結果的に一党独裁となるのと政治制度とは違ふもの、と。米国の大統領選挙が米国国民に直接選ばれず間接的であることを誰も批難もせず中国の「制度を」批難することは誤謬があろう。而も確かに制度的には中国は国家主席すら全人代が選ぶといふのだから「制度は」とても民主的。
- 香港は一国二制度で中国による主権回復前の資本主義体制が保障されてゐるが、逆にいへば一国二制度で中国の特色ある社会主義体制も保障されるわけで香港が中国国内の体制批判することは干渉であり、それにより自らの資本主義体制や人権などを圧迫することになること。
といつた指摘。修辞的ではあるがかなり興味深い。我々は「制度」と「体制」を混同し易い。
@fookpaktsuenhkg: 信報で香江第一筆の誉れ高い林行止が日本政治の脆弱さ説く専欄で歴代の首相並べ村山富市、橋本龍太郎、小淵惠三、青木幹雄(僅二天)、森喜朗と。青木は確かに密室芸で遊んだが明智光秀の三日天下ぢゃないがあくまで首相臨時代理で首相ぢゃない。
2010-09-14 19:52:07 via web
@fookpaktsuenhkg: 日商籌建別墅群 海下告急 と今朝の明報がトップで伝へる日系の不動産投資。「弊社は、このように貴重な香港の土地の中でも、特に希少価値の高い海洋公園内の海岸沿いに自社で土地を取得し、高級住宅を開発致します」って。URL
2010-09-14 19:45:58 via web
@fookpaktsuenhkg: 「海洋公園内」で土地の取得と住宅開発は不法、不可能。厳密には「海洋公園に囲まれた住宅建設可能な海岸沿い」なら、まだ合法。だが西貢大浪湾での地産商のさうした工事が中止に追い込まれたばかり。
2010-09-14 19:49:05 via web
@fookpaktsuenhkg: 地産獣対策 本人の居住目的以外の不動産購入の禁止。住宅(一戸建ても集合住宅も)建設は政府系公団にのみ限定。この2つの原則で私企業であれ個人であれ地産獣の不動産投機の撲滅をすれば、世の中かなり平和になるのでは?
2010-09-14 18:30:42 via web
富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
*1:香港は清から英国に割譲され主権が移行、が前提で清の後継国家が主権「回復」となる。