九月十三日（月）曇。
▼「日本天皇養生秘方」と明報に大きな広告（拡大）。日本で古来、天皇が健康養生のために用ひた秘方と紹介されるのが霊芝と舞茸。その健康食品の広告。もうそれだけでアグネス＝チャンの通信商法並みに胡散臭いが宣伝文句が物凄い。
相伝二千年前江戸時代、日本天皇日夜征戦、労身労神、五臓六腑虚損、以致不能安睡、精神日差。御用仔細研究蟲草、霊芝及舞茸後、認為只有不寒不燥、温補元気之舞茸、才可改善積労腎虚、睡不安寝状態、於是為天皇献薬。
とまぁ筆致は見事だが「二千年前の江戸時代、天皇は日夜征戦が続き」って（嗤）。二千年前がたんに二百年前の誤植だと譲つても天下太平の江戸時代に天皇どころか将軍すら征戦もなく、寧ろ「二千年前の紀記の時代に武勇に名高き崇神天皇がこの秘薬で百二十歳の長壽……」と謳つた方がマシかも。宣伝記事を更に読むと一七〇九年に薬史書「大和本草」（貝原益軒ですね）に舞茸の記載あり……ださうで、だが益軒のこれに天皇が征戦に云々の記載があるか、で二百年前の江戸時代が確かなやうで……と綴つてゐて胡散臭い商法で胡散臭い宣伝は当然でいち／＼突つ込む方が阿呆らしい、か。
▼マカオで氹仔（タイパ）とコロアネの間が埋めたられ（国分寺と立川の間で「国立」のやうな）「タイパコタイ」なる地名だけでもおかしいが、明らかにコロアネの従来の陸地の一部が「サウスタイパ」なる名称で再開発されてゐた。地産獣とはそりゃ恐ろしい。
富柏村サイト www.fookpaktsuen.com
富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
