富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

次主権(Sub-sovereignty)

fookpaktsuen2010-09-08

陰暦八月初一。処暑。夕方、FCCで信報あらためてぢっくりと読むが定期購読止めようといふ決断にまでは至らず。藤森「日本の近代建築」下巻読む。フランク=ロイド=ライトの時代。晩に打合せ一つ済ませ帰宅すると落雷豪雨。
▼香港で最近の新しい言葉「次主権」(Sub-sovereignty)。マニラのバスジャックで香港の行政長官文革曾がフィリピンの三世大統領に電話したが相手にもされず、また香港が事件調査団を独自に遣れかどうか……香港の外交と軍事は北京に委ねられたが外交軍事に関わらぬ分野でどこまで一国両制の特別行政区に権限があるのか。そこで唱へられたのが「次主権」(Sub-sovereignty)論。主権国家ではないが主権国家に準ずる主権を有する、と。だからWTOなりApecに香港が中国とは別に単体で参加してゐる、と主張。http://if-chf24.xanga.com/に論壇の「次主権」論詳しく掲載あり。アタシは一言でいへば「次主権權」は「烏滸がましい」とおもふ。Quasi-States(擬似国家)との概念の混同も誰だかが指摘してゐたが尤も。香港政府の中央政策組の劉兆佳は今日の信報に一国両制下の香港の政治的地位は「授権なのか次主権なのか」と題して基本法の原則で外交は中国政府の主管と明確に規定されてをり次主権を否定。