富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

HK$88で握らされたiPhoneは検品落ちか(笑)

八月朔日(日)晴。秋のマカオ音楽祭のチケットが今日から発売で朝10時からのはずが10時過ぎても一向にネット発売始まらず。「マカオは時差があるから」とZ嬢。まさかこの予約のために日曜日、繋がるまで机に凭つてゐるわけにもいかずサムソンのモバイル用ノート持参で外出。中環のCSL商店。iPhoneの不具合を質すがiPhoneについては電池交換にしてもハードの部品供給もなく代理店に一切の修理が認められてをらずApple指定の服務中心に行かなければならず、と。CSL商店で出来るのはせいぜいソフロのリセット程度の由。昨日購つて最初から受話口が故障なんだから交換しなさいよ、と求めるがパッケージを開けた段階で交換は出来ぬ、Appleの場合、代理店がiPhoneを交換した場合でもApple社から新品との交換がないため全て代理店が不良在庫抱へてしまふことになる、と店員の説明。他のメーカーだといくらでも柔軟に対応できるのですがApple社だけは何とも……と。Apple社の傲慢はiPhoneに始まつたことに非ず、と20年のApple製品ユーザーのアタシは理解するところ。このメーカーはiMac発売後こそiPodiPhoneなど扱ふ代理店、小売店も多くなり今ぢゃ微軟社を抜き最も将来性と投資価値ある企業に選ばれたりしてゐるがSteve Jobs氏が一旦駆逐され細々とPowerMacやNewton端末など売つてゐた頃に一部の信者的ユーザー以外の誰にも相手にされなかつた頃の悪夢がトラウマにでもなつてゐるのかしら。どうであれアタシのiPhoneなど出荷の際の検品は深圳の富士康の工場でいつたいどうなつてゐたのかしら。もしかすると安物買ひのナントカでHK$88で握らされたiPhoneは検品落ちか(笑)。中環から路線バスで掃捍埔。ジムで運動。銅鑼湾を午後ふら/\。数年前は年寄りを除くと男性でアタシのように雨傘を日傘代わりにさしてゐるとかなり奇異に映つたが最近は若者を除くと日除け傘かなり多くなつた。銅鑼湾など誰かに遭う確率が高いんで挨拶が面倒な時は傘で顔を隠せるのも便利。晩は自宅で相変はらず冷房もつけずキムチと豚肉の鍋。汗だくにもならず。宮古泡盛、菊之露の古酒「海ほたる」飲む。
▼左丁山氏が蘋果のエッセイで短い休み結局、曼谷に遊ぶさうだが宿泊はインターコンチネンタル曼谷。かつて欧米人と日本からの観光客が多かつたが今ではすつかり香港客が目立つ。此処が元はフォーシーズンで元々は曼谷リージェントホテル。元元々はペニンスラホテルであつたのだ、さう/\。左史はホテル業界の伝奇的人物、Adriaan Zecha氏が創業のリージェントホテルの不在を嘆く。香港でのインターコンチに入つた時に以前の麗晶(リージェント)の時の「光華」が感じられぬ、と。今でもタクシーで運転手に行き先をインターコンチと告げると「リージェントね?」と言はれるやうに香港で麗晶は深入民心。曼谷でもフォーシーズンは良くも悪くもないが但し昔日の曼谷麗晶に比べるとやはり一つ物足りない、と。御意。ちなみに昨日見た映画「烈火青春」で日本から来港のファッションデザイナーその実は赤軍派の青年を追う刺客!が泊る尖沙咀のホテルはヴィクトリアハーバーから香港島を一望するのでリージェントか、と思つたが客室の眼下に太空館のプラネタリウムが映つてゐるのでシェラトンかしら。部屋の内装もそれっぽい。リージェントの開業は1980年で「烈火青春」が1982年の映画だからシェラトンからの眺望をリージェントがかなり邪魔してゐるはずなのだが……。
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