七月廿一日（水）台風三号が香港の南で「陸上げ」で天気不安定。久々に寿司加藤に晝餉。午すぎに一時、大雨。三号警報発令となるが雨にならず。掃捍埔のジムで軽く運動のあと香港で47度目かの捐血。血を抜かれる最中の微睡みがアタシには極楽／＼。三ヶ月に一度のコレがなければアタシは生きていけぬ。燈刻。陋宅にて台風の不吉な雲の流れ眺めつつバッハのチェロ無伴奏聴きながらドライマティーニ。何組もCDのあるこの無伴奏のうち普段はあまり、どころか殆ど聴かぬ馬友友だがビジュアルに雲行き怪しき空を眺めるにはやはりビジュアル系のチェロが合ふ。
▼台湾の阿扁前総統（収賄容疑で収監中）の長男が車禍、といっても交通事故にあらず高雄で召妓、モーテルで事を済ませた後を八掛雑誌（壹週刊、こちら）が盗撮。高雄市議選に意欲見せる本人は事実を否定。阿扁も台北市長時代の1998年に澳門で嫖妓お盛んの由。
▼鏞記兄弟紛争（続報）。昨日だつたかの信報によれば鏞記四樓高人（いゝねぇ、この四樓つまりVIPフロアの訳知りの熟客）の話で持ち株は長男45％、次男25％、三男20％に娘10％としたが07年に三男が亡くなり25％は次男へ、更に次男は妹の10％も譲渡受け55％の筆頭となつたのは、この事情通によれば次男は独覇江山狙つたのではなく兄が将来的に鏞記をば他者に売却するのでは？といふ猜疑があり、あくまで保衛家業願つてのこと、と。但しこの次男も楓葉国（つまりカナダ）居住が長く経営参与から外れてもをり息子も後継者になる意思もなく、一度は経営の現代化に乗り出さうとしたが先代からの流儀といふものあり兄が仕切るところで口出しでは誰も聞かず、か。
▼西貢大浪西湾のプライベートリゾート開発（続報）。私有地ゆゑ売買自由で用途制限できぬ、が売買はその際に政府担当部署の知るところで樹木伐採や土地造成の土木工事始まる前に対策が講じられなかつたのか、と政府に疑問の声あり。遅ればせながら、だが政府の古物古蹟弁事処がこの土地は私有地ながら考古蹟遺址の指定範囲内で（奈良県のように）土地開発に制限ありと指摘の由。せめてもの抵抗か。いずれにせよ造成は中止。
▼松ヶ根部屋（親方は元若島津）の大阪場所での宿舎の持ち主が山口組系に懇意だの云々と低能なるコンプライアンス症候群。だいたい年に一度しか来ない相撲で稽古場や宿舎を貸し出せるなんて、寺か暴力団関係か、成金のお大尽だけ。さういふ「非凡」な厚意があつてこその相撲巡業。それをコンプライアンスなんてキチガイなことで封じるのだから呆れるばかり。こんなことまで騒いで大相撲はもうダメになるだろう。こんなおバカに潰されるとは。NHKとかマスコミのいふ「反社会的勢力」って何なのかしら。暴力団もテロリストも自分を善良と勘違ひする市民もキチガイなマスコミもみんながゐて「社会」だろう。善良な市民とキチガイなマスコミだけしかいないのが「社会」なら、アタシはキモ悪い。反社会的勢力より、みづからを正義と勘違ひしてゐる社会的？勢力の方がアタシはずっと怖い。コンプライアンスより義理と人情をアタシは信じたいよ。
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