富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

露ピアニストが再来タイ

fookpaktsuen2010-07-20

七月二十日(火)ほんと快晴。ヨドバシカメラからポイント残高がわずか2,651円分なのだがもうすぐ失効と報せあり。アタシの欲しい物はとても2,651円で購へず知人が息子と夏、日本に帰省するといふので何かほしい玩具でもあれば買つて実家に送つてあげるといつたら選ばれたのが任天堂のDSのソフトで「アルティメットヒッツスライムもりもりドラゴンクエスト2大戦車としっぽ団」って何だかさつぱり判読不明。寿限無ぢゃないんだから。早晩に掃捍埔のジム。晩に昨日に続きBBC Promsラフマニノフのピアノ協奏曲2番など聴く。王立リバプールP.O.で指揮はVasily PetrenkoでSimon Trpceskiのピアノ。それからちょうどChannel-3の放送でシューベルトで「鱒」(Die Forelle ) など数曲とシューベルトの「詩人の恋」をMark Padmore(テノール)とImogen Cooperのピアノで放送してをり、それも聞きながら昨晩に続き提灯張りの内職。ラフマニノフで第1楽章が終わるとしつかり大歓声と拍手が……大陸や香港ならマダしも倫敦のロイヤルアルバートホールでも?と一瞬驚くが、Promsである、と思ふとけつこうお気軽でこれもありなのかしら。それにしても大歓声と割れんばかりの拍手であつた。


▼香港新界西貢の大浪西湾といへば香港でも海と山の美しさでは格別。そこに性懲りもなく越富貴越不道徳な地産獣がプライベートリゾート建設に乗り出し引發熱愛郊野人士強烈不滿でfacebookこちら)でも数日で数万人だかの署名集まり香港政府環境局局長(邱某)も急きょ現地視察。西貢の自然公園なのに何故?と思ふが原居民の居住、所有する土地は自然公園から除外されてをり大浪西湾も古くからの集落。そこに目をつけた地産獣が魯連城先生。物凄い御尊名だが蒙古能源なる出屁陸派(デベロッパー)の主席で元々は香港六大財閥の一つ鄭裕彤(新世界発展)の腹心。自然公園に囲まれた私有地ゆゑ売買自由で原居民から土地買収してのプライベートリゾート施設建設目論む。既に「開発」の土木工事初めてゐたが突然のエコな世論と政府の(元々この原居民からの土地買ひ上げも認知のはずの)「裏切り」的な日和見、さらにTime誌にまで取り上げられ連城君は「この場所は有機農法のための場所で商業用途に非ず」と逃げ口上。樹木伐採し土建工事始め何が有機農法か、と嗤われるばかり。嗚呼、それにしても地産獣の大暴れにウルトラマンはゐないのかしら。
▼「少年強姦容疑の露ピアニストが再来タイ、裁判所に出頭」とタイの邦字情報サイトニュース(こちら)。ロシアの「露」は「あらわ」なのが意味深。「再来タイ」って再来日があるなら「再来泰」なんでしょうがヘン。プ氏ができれば少年を「さらいたい」に掛けてるのかしら。外から見れば「渡米」唐天竺への「渡唐」「渡天」と称するからはここは当然「渡泰」でせうがタイ側から見てるって事情もわかりますが。
▼映画の「牯嶺街少年殺人事件」と「非情城市」、それに湾仔にもう何年前だか開業し既に撤退の城邦書店……アタシにとつては別々のものだつたが、これが全て台湾の読書人である詹宏志のプロデュースだつたと今になつて結びつく。

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