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七月三日（土）快晴続く。気温は摂氏32.8度の由。市街の熱風現象はいつたい何度高いのかしら。陋宅のブラインド下ろし寝室もカーテンで遮熱。机に凭り書類整理などするうちに昼となる。冷やむぎ。午後、所用で出かけ話にドストエフスキーの『罪と罰』が上がる。高校生の頃に新潮文庫で読んだはずなのだが、あらすぢは朧げに記憶あるが登場人物の名前すら思い出せず。十代でドストエフスキーが読めたとも思へず老いて、いま読んでみればさぞや面白いだらう。早晩、夕食前にチリのMUPAのSauv Bl 07年飲む。中トロの中落ち丼。新潟の五十嵐川。テレビ録画でNHKのトップランナーといふ番組で寺島しのぶを見る。香港で不思議と寺島主演の映画はヴァイブレータや赤目、キャタピラーなど見てゐる。音羽屋にこの女優あり。真に生で舞台を見てみたい。「キャタピラー」でふと思ひ出したが、Ｚ嬢と、この映画では「軍神様」が本当に軍功あつての肢体不具なのかはたまた強姦の際の事故なのか、が微妙だが、戦争でお国のために命落とした帝国軍人のなかで本当の戦闘での逝去がどのくらゐの割合なのか、マラリア等の伝染病、餓死、輸送中の船の沈没などの事故死と比べて、本当にどのくらゐが戦さで亡くなつたのかしら、と話す。続いてビデオで坂本龍一の「スコラ」のジャズ編第４回を見る。山下洋輔がゲスト。十代の若者たちを捲し立てての！フリージャズセッション。W杯の阿根廷対独逸戦の中継の歓声聴きながら書類整理で三更に至る。

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