富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-06-20

六月廿日(日)曇。気温摂氏32度。さすがに家ぢゅうの窓全開にしても暑いが部屋を出るとマンションのエレベーターに続く廊下は冷やり。窓もなく陽がさゝぬからか、と思つたが冷蔵庫のやう。どうやらどこかの家が冷凍庫のやうに部屋を冷やし続けその冷気が廊下まであふれてゐるらしい。アタシんちの玄関扉すこし開けておくとひんやりとした冷気が流れ込みじつに心地良い。「京では暑い夏に少しでも涼をとろうと昔から風の流れるところは近隣からの「もらひ風」といふ習わしが……」なんてなからうが(欲しくもない風邪をもらうのはあるが)近隣の家は電気代が月にいつたい何千ドルなのかしら。そんな風をうけながら篠原夫人よりいたヾいた雑誌ku:nelの七月号・京都特集や雑誌penの頁を捲るうちに昼。冷や麦茹でて食す。午後も読書。夕方にジム。夕餉のあと片倉佳史「台湾に生きる『日本』」読む。「オジサン、背広、パリ/\」なんてのが台湾語(オジさんの背広、新調だね)なのも可笑しい。
▼香港の政治改革で「北京が民主党案受け入れ」なんて、まるで香港政治の光明のやうだが要するに「合従連衡」で北京中央にとつて民主党は敵だつたが民主党よりずつと理性的で中道リベラルと思へた公民党が普選実現については頑なで過激な社民連と組み民主党は与せず傍観の姿勢で北京中央が泛民主崩しで民主党に接近。リベラル色は公民党、過激さは社民連が勝り民主党は独自色出せずにをり政治改革も民主党案は当初「基本法に反する」とされてゐた折衷案だつたが先日綴つた通り超法規的な「香港司法の母」梁愛詩刀自が民主党折衷案を突然に評価。それに呼応して民建聯や親中派が無節操にも民主党案担ぎ、やんや、やんや、と。それにしても尊子の梁愛詩を嗤ふこの四コマ漫画は妙。



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