富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

六月八日(火)曇。紅磡S氏より招飲を受け晩に尖沙咀。赫徳道の寿司見城。芸能界や競馬関係者など多いが今晩も「忽然1週」とかに屡々登場の男装で有名なマスコミ関係の大物女性と遭遇。移転して新装開店のクラブS。銅鑼灣まで隧道潜つたがまだ二更だつたのでバーSに一飲。雨空となる。
朝日新聞の「私の視線」で早稲田(政治学)の豊永郁子先生が鳩山辞任の流儀につき「猛烈に怒っている」。「国民が聞く耳をもたない」が何も基づきさう言へる、自発的辞任の根拠なのか、「そう言われた」って誰にか、小沢・輿石の密室で首相にだの幹事長にだのこの二人にだの、と「一任」でなぜ首相の進退の決定が委ねられるのか、そんな一任のために国会議員を選び内閣を設けてゐるのではない、「政治とカネ」も幹事長ならまだしも首相が国政の重要案件を差し置いて緊急の対応要するのか、普天間の問題で「責任をとって」辞めることが責任か、と。これは鳩山君に限つたことに非ずポスト小泉の自民党の三首相にも言へることだが。この豊永先生、築地のH君から雑誌『世界』で小沢さんは新自由主義者でも新保守主義者でもなく「前衛主義者」なのだ、民主集中制のもとで愚昧な大衆を啓蒙し指導する使命を負った前衛といつた指摘をしてされてゐる由。さう考へると過去の小沢の言動はブレなく一貫している、と。なるほど。だん/\小沢さんがリー・クワンユーに見えてくる。
▼鳩山君首相辞任。種子島に向かひ「最後に米軍基地問題の解決か?」と思つたら宇宙開発センターの発射台からロケットで宇宙に帰つて行つたら画期的なのに。
▼中国大使に伊藤忠丹羽相談役抜擢。外務省ではチャイナスクール出の大使が続き今回は「省内に適当な人材が乏しく」(朝日)とするが正確には「人材はいるにはいるが中国大使には適切じゃない」だらう。対中関係は政治的である上にODAなど「含み」の要素多く外交官より寧ろ商社出身の大使の方が「ぶっちゃけた話」でやり易いところ少なからず。

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