富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-06-07

六月七日(月)晴。昨日凄いことに気づいたのだが酒は気に入つたグラスで飲むものだが所謂、保温冷タイプのステンレスボトル(マグ)に注いだ酒は氷が溶けず酒が薄まりづらいこと。一寸、酒を飲んでゐる気分に欠けるがかうしたボトルがとてもオシャレなので象印とかタイガー、サーモスあたり携帯より保冷でロックグラスサイズのステンレスマグとか作つたら結構売れるのではないかしら。アタシなど小型の300mlくらゐのステンレスマグに氷入りのウヰスキーを入れ持ち歩く時もあるが、これが実に美味かつたりして「バー要らず」なのだ。
中村屋NHKのスタジオパークなる番組のゲストで出ていたものを録画で見る。先代(十七代目)との最後の芝居、1986年だつたかの勧進帳での画像が流れ中村屋が「この時の父の衣装が今回の四月の歌舞伎座の最後の勧進帳で着たいと思つたが見つからず」馴染みの衣装さんが四月の中日頃に踊りの衣装箱の底から見つけれくれて、それを着ることが出来たのは偶然にも父の命日(四月十六日)だつた、と語る。金色の時に濃紺のかなり派手な衣装。この四月の歌舞伎座お別れ興行で先代の命日の他にお爺ちゃんの命日も最後の五日も着た云々と中村屋が語るが祖父といへば父方の三代目歌六か母方の初代吉右衛門か、と思つたが命日は前者が五月で播磨屋は九月。三代目歌六の月命日(十七日)のことかしら。
▼築地のH君が菅君……さういへば首相を小泉三世、安倍二世(岸三世)、鳩山三世……とナントカ何世とアタシが呼んで久しいが菅君は二世議員に非ず「菅一世」では呼び名として面白くもないし、ふと思つたのは(買いかぶり過ぎかもしれながい)管公に準へ「菅丞相」とでも呼ばうかしら(右の写真は十三代目)。で管相丞、H君指摘するに衆院議長横路君、参院議長江田五月最高裁長官こそ普通の人だが(しかし国労の裁判でJRの不当労働行為を認める余地がある、との少数意見を書いたことある)、日弁連会長は宇都宮健児官房長官がフロント仙石で法務大臣が中大ブント千葉景子……と「全く実感はないが」かつて日本がこれほど「左傾化」したことがあつたでせうか、と。本当だ。産経とか「WiLL」とかの人が亡国/\と怯へるのも無理からぬ鴨。確かに十数年前にも村山首相、土井衆院議長、青島都知事といふ時代もあつたが、それは時代にあまり刻印も残さぬまゝ跡形もなく消へ、その後に小泉、安倍の時代が来たのだから政治は「まあ何がどうなるかはまったくわからぬ」もの。ビデオニュースドットコム見ていたらゲストで民主党福山哲郎君が「時代を振り返れば1977年の社会市民連合のほんの六、七名の立ち上げのメンバーのうち今回二人が三権の長」と。確かに。菅直人が首相になり江田三郎逝去で跡継いだ江田五月参院議長であることが凄いことで幹事長が社会党左派の仙谷君なのだ。確かに大きく時代は動いただらうし、ある面、これは小泉君に感謝すべきこと鴨。

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