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五月二十二日（土）曇。昼に銅鑼湾。鮨福助に食す。肆まかせられるＫ氏はもう十数年まへにかつての炮台山の順寿司（今の「自然や」）からおつきあひ。早晩に今日はカルヴァドス（林檎のブランデー）一本購ひ帰宅。イトヨリ焼いて食す。久々に白飯と納豆。
▼深圳の富士康の職工自殺者十人目。朝日新聞までベタ記事で広州電で「従業員の相次ぐ自殺」と伝える（23日の国際面）が「欧米大手の携帯電話などを受注生産する拠点」とぼやかして紹介。やはり若い職工が「孤独で精神的に追いつめられている」のがズバリ「iPhoneといふApple社の「創造的なiLife」の先端ディバイス生産する工場」であるところが興味深いところなのだが。ふと思つたが富士康の職工にせめて自分たちが作つてゐるiPhoneを一台ずつ供与するなんてどうかしら。ところでこの記事の最後で携帯電話端末生産の拠点としては「世界でも有数の規模のため「人口比では自殺はむしろ少ない」という声も出ている」なんて結んでゐるが、そんなひどいこといふのはアタシの皮肉くらゐだらうに。人口比では30万人で10人は（鳥取県に比べても）けして多くないが「特定の工場の労働環境内で」と思へば異常なのだから。

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