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五月十八日（火）曇。朝五時半には空が明るい。それでなくても早朝に目覚めるアタシには困つたもの。起きて配達されたばかりの新聞讀むばかり。早晩に帰宅して昨日買つたゴードンのドライジン飲む。アタシの感じでは本物。ジャスコで入手の日本マグロの中落ちで丼ぶり。芸術新潮四月号「奈良」特集讀む。
▼今年に入り職工の自殺が九人続くアップル社等のディバイス製造の大手・富士康の深圳工場。職工の自殺防止にホットライン（電話番号の78585は「請幇我幇我」ださうな）とストレス解消に「宣洩室」開設（写真）。重労働課す「呪はれた工場」のイメージ払拭にこの台湾企業も深刻だが深圳の工場だけでも従業員30万人と聞くと九人の自殺は0.003％なのだ。日本の昨年の自殺者が三万人といふ報道が数日前あつたが日本の一億余の人口で計算するとこれも0.0027％くらゐ。富士康が半年未満で九名なら倍にすると0.006％で日本の倍ぢゃないか、と思ひもするが鳥取県（人口70万人）の自殺者が212人（平成20年度）は計算上は富士康の実績？の実に五倍となる。だから富士康の職工の自殺はけして多くない、とは言へないのだが。

芸術新潮 2010年 04月号 [雑誌]

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