富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-05-17

五月十七日(月)曇。早晩に銅鑼灣で散髪済ませ「そごう」百貨店の酒売り場。キュラソーはないがジンジャーワインあり。オレンジビターは昨日のOliver's商店よりHK$38安のHK$100余。あんな小瓶と思ふと値段の差は余りに大きい。この二本調達で真直ぐ帰るか、といへば北角に寄り道。日曜日に見つけた食料品店が格安でゴードンのドライジンがHK$140也。ジン好きには「その値段じゃ普通でせう」と言はれさうだし日本なら楽天の平均で1,200円くらいで「香港は酒が高い」と思はれさうだが「旦那、このゴードン、700mlぢゃなくて1リットル瓶でげすよ」だから驚き。かなり安すぎでZ嬢には「中国製の偽物ぢゃないの?」と笑はれたがメチルなら困るが、とにかく安い。この食料品店を出て路地でさっそく開栓してキャップで一杯くいっと賞味(たヾのアル中ジジイだ、これぢゃ)。一口飲んで「偽物だよ」とは思へず。十三座牛雑で一串頬張り帰宅。昨晩の肉骨茶が一晩置いてさらに美味。酒棚で酒壜を整理してふと数えたら四十本(葡萄酒は別)。そろ/\バー開業が出来る鴨。
▼昨日の立法会補選は投票率17.1%で57.9万の市民が投票。公社両党は議員辞任で再立候補の五名が全員再当選。投票率五割目標でかなり下回つたが58万人の投票は2003年の50万人デモ以来の市民の政府に対する「ノー」と評価。文革曾は低い投票率を「不投票市民厭悪暴力争普選」と評価。勝者のゐない選挙。
尖沙咀のショッピングモール「K11」のアート系商場といふコンセプトと名前の由来がかなり不明であることは十日の日剰に綴つた通り。K11の「Kは蓮花を立てたイメージで、そこに11は並んで立つ二人の人」といふ説明に首を捻つたが更に今日の信報にK11の提灯記事あり。このK11を開発した新世界集団の社主鄭裕彤の孫(鄭志剛、写真)が「子どものころに夢見た王国の夢の実現」がK11ださうでKはアルファベットでABCから11番目でK11……と「だからどうした?」と更に意味不明。この孫が北京の出張から香港に戻るフライトで高度一万mの上空でふと子どもの頃の夢を思ひ出し構想三年でK11のコンセプトが固まり世界で初めてのアート系商場として開幕。今後五年の間にUS$10億費やし武漢、上海、天津、瀋陽、北京、広州にK11を開拓の由。止めておいた方が賢明。だが畏友William鄧達智君がここ数日、蘋果日報の連載でK11のコンセプトかなり評価。

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