富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-05-13

五月十三日(木)曇。お仕事強制終了で早晩に銅鑼湾。最近イーストエンドでハッピーアワー何度があつたが屋外スペースあり煙草の煙がひどくちょっと閉口。で、ふとLee Garden 2(かつてのキャロラインセンター)の屋上にあるCaffe Habituに往き赤葡萄酒一杯求む。さて新聞でも讀もうか、と思つたところに諾威人の畏友C君がふらり、と現れ麦酒注文。C君と再会祝すと「見てよ」とiPadである。iPadぢたいはもう驚かぬが実家に眠つてゐた大量のフィムルをデジタル化しやう、と当初は自分で、と思つが手間がかかり業者に委託。百本単位のフィルムを八千港幣でスキャンの由。高いと思ふかどうか。もう死蔵で終わるはずだつた、しかもデザイナーであるC君の若い頃に撮影の貴重な素晴らしい色と構図の写真はデジタル化する価値はある。今晩会ふ曼谷Y氏に渡す中国客車のHOゲージ模型と数年前の「鉄道ファン」誌に自宅でプラレール這はす諾威C君も大喜び。もう十五年以上前はかなり頻繁に訪れた居酒屋一番に曼谷Y氏とZ嬢と食す。曼谷のY氏宅はスカイトレインのRatchadamri駅Four Seasons Hotelの路地を入つた一等地だが正に赤シャツ群がこの一帯占拠中。伊勢丹が休業中とは聞いてゐたがパラゴンやセントラルデパートなど商業施設、サイアム、Chit Lom周辺のホテルも皆な休業、自宅に戻るのも幾重ものバリケードや有刺鉄線を潜る由。有刺鉄線もアタシらの知る昔の空き地囲む鉄線の頃からずいぶん進化改良されてゐるさうな。上海万博の話から四十年前の大阪のそれの話となる。太陽の塔ばかりか会場地図も描けるし米国、豪州、フランスなどの外国館、IBM、サンヨー、電力館東芝など企業パビリオンも色塗って描けるね、と鮮明な印象。二更のうちに帰宅。

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