富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

五月十日(月)雨。ミュンシュの指揮で巴里管弦楽団ベルリオーズ幻想交響曲といへばEMIの名盤。それとビシュコフ指揮、ケルン放送交響楽団R.シュトラウスの「アルプス交響曲」とかHMWやHKレコオド店で探すと意外に見つからない。銀座やお茶の水、新宿ならまだしも香港でCD探して歩くのも楽しからず。ふとhmw.com.hk覗くと通販もあれば配達無料。さらに出街しなくなつてしまふ。早晩に小旅行からお帰りの千葉A氏より招飲あり銅鑼湾のLegal HK Hotelのエグゼクティヴフロアのラウンジ。フォスター麦酒一瓶とホテルブランドの赤葡萄酒二杯。そごう百貨店旭屋書店でカメラ雑誌受け取り帰宅。ビゝンバ食す。
▼アタシに嫌ひなショッピングモール施設。Town Plaza(沙田)とかCity Plaza(太古城)の頃は名前も素直だつたがPacific Place(金鐘)だのTimes Square(銅鑼湾)だの、Hollywood Plaza(鑽石山)、Taikoo Place(鰂魚涌)あたりから派手好み、The Elements(九龍)、Festival Walk(九龍塘)だのiSquare(尖沙咀)でだんだん奇を衒ふ意味不明になつてきてゐるが最近「全く意味不明」なのが尖沙咀の銀座太郎跡に出来た「K11」である(公式)。このショッピングモールのHP見ても“K11 is the World's first Art Mall”だとか“Art, People and Nature”だとか漠然としたコンセプトばかりで(石を投げれば当たる商場で何が「アート」志向なのかさつぱりわからないが)K11の意味は不明。無理矢理それを探すと、このK11は財閥系治産商・新世界發展によるもので社主鄭裕彤の孫がこのプロジェクトの責任者。その孫曰く
K11之中的「K」,像是荷花圖案的直倒,而「11」則有成雙成對的意思,他最希望每個客人到K11後,夢中也想起K11的購物樂趣,甚至有自己的獨特見解,這個解釋真係玄妙
……と。Kは蓮花を立てたイメージで、そこに11は並んで立つ二人の人。この孫曰くそれぞれの客がK11での買ひ物楽しみ個性を活かし……と全く意味不明(こちら)。

日本カメラ 2010年 05月号 [雑誌]

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