富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Αγγελόπουλος監督の“Οι Κυνηγοί

fookpaktsuen2010-04-24

四月廿四日(土)昨日より快晴。午前中少しご執務済ませ昼前に中環。用事済ませ黄枝記に肉絲湯麺食す。午後一寸時間あつたので圓方で映画“Little Ashes”なる1920年代のマドリード舞台にしたサルバドール=ダリがルイス=ブニュエル(映画監督)、フェデリコ=ガルシーア=ロルカと交わる青春の日々(かなりフィクションだららうが)の「やをひ」な耽美映画を見る。映画「アンダルシアの犬」の映像挿入もあり。サルバドール役の俳優(ロバート=パティンソン)らが「アンダルシア」に登場するダリらと確かに似てゐる。最後四分の一ほど残し退場でタクシーで尖沙咀。太空館でテオ=アンゲロプロス監督の1977年の作品「狩人」見る。場内が摂氏十三度くらゐに冷房がきついのに三時間耐へる。他の映画だつたら凍えてさつさと退場しただらう。「旅芸人の記録」見て、この「狩人」見ないわけにはいかぬ。戦後の右派軍事独裁体制下のギリシャで革命を!の側から単純に言へば左翼映画だが徹底した美学がそこにあるから。極端な十数分?の長回しのなかで一つのシークエンスなのだが時間が登場人物の動きの緩慢さでいえばストップモーションのやうだがまさに刻々と移りゆく。かうして見ていると実はキャメラだけが360度パンも含め時間と空間を実に有機的に動いてゆくこと。キャメラのこの「見つめる」行為がアンゲロプロス監督の真骨頂なのだらう。三時間でもうふら/\。Hyatt Regencyホテルで明日の競馬に合わせ来港の信州T氏と待ち合わせ。ホテル内のChin Chin Barで麦酒一飲。Hyatt RegencyはNathan Rdの元のホテル(現、iSquare)解体で今のK11に移つがChin Chin Bar始め、洋食のHugo's、中華の凱悦軒もきちんと復活。従業員の態度も立派。このバーも他のホテルバーに比べ実にしっかり。ホテル近くの泰豊廔。Z嬢も来て涮羊肉。炭火のしゃぶ/\鍋は圧巻。紹興酒もたっぷり。肉野菜の量もたつぷりなら値段も手頃。老練な給仕らも実に信頼がをける。尖沙咀は鹿鳴春、この泰豊廔に仙宮樓、と古典的北京料理屋が考えてみると近接。帰宅して満腹感と睡魔に襲われ晩十時には寝入る。
中共新疆党委書記「新疆王」王樂泉更迭され後任に湖南省委書記の穏健派張春賢。

▼尊子の一コマ漫画(蘋果日報)「新指引」(新しい指針)は生きた羊(民草)を喰らふ治産商(鰐)に狼(政府)がせめてナイフとフォークを使え、と確かに少しはマナーあるが羊が喰はれるのは一緒。政府が治産商に不動産販売の指針決定を揶揄。
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