富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

黃埔軍校軍機舊址變夜總會

二月廿六日(金)気温摂氏27度、湿度97%で曇り空。ほとんど小雨が降つてゐるやうに湿気が肌にべつたり。帰宅して香港国際電影節のチケットをcitibankの白金卡で先行予約。南アのCamberley WinesのPinotage 07年飲む。

保安局局長李少光(中)昨表示,高小學生吸毒情況令人關注。
曾顯華攝

▼保安局調查:九成受訪中小學有學生吸毒三萬毒學生最年輕八歲(蘋果日報)とマスコミの馬鹿騒ぎもひどいが何が元兇か、といへば不安煽つてなんぼ、の政府保安局。この写真の真ん中、保安局長のカメラ目線は何だッ! 前任の保安局長が「泣く子も黙る」強面の葉劉淑儀、その更迭で棚から牡丹餅で局長就任したソフトフェイスの李少光。その向かつて右隣りはいつも笑つてゐるだけの教育局副局長。結局「子どもを蝕む深刻な麻薬汚染」はこの小役人らがかうして成果としての報告書を翳すだけ、のもの。初めに保安局禁毒處ありき。しかも調査したのは精確市場研究中心(Consumer Search HK Ltd)なる民間リサーチ会社。それで「意外と平凡な問題ない結果」になるはずもない。最悪。市場調査はおクスリ市場か。当然「火事があれば桶屋が儲かる」で麻薬の氾濫がなければならぬ。報告書([http://www.nd.gov.hk/pdf/survey_drug_use/2008-2009/Report.pdf:title=こちら])讀んで「さもありなむ」と呆れたのは、この「吸毒」の麻薬はすわ覚醒剤かヘロインか、と思へば感冒薬、シンナー、K仔、大麻、揺頭丸(ッてMDMAにこの漢字がいかにも、で素敵)の類いで「やつたことがあるか?」ならアタシだつて中学生くらいの時にシンナーの臭ひは思ひつきり嗅いだこともあるし「咳止めシロップッて一気飲みすると気持ちいゝんだつて」で、今でも咳止めシロップをもらふと、つい、飲み過ぎのきらひあり。さういふ意味ではアタシもガキだつたら間違ひなく、この九割の一人だらう。K仔などMDMAのやうな合成麻薬はディスコで遊んでゐるやうな子たちの間ではお気軽で中学生でも楽に手に入る。一日バイトしてジョイント一本の時代とは違ふのだらう。この世界も価格破壊、デフレか。どうであれ「くだらない」の一言。
▼広州の黃埔軍校といへば近代中国有数の士官学校で優れた人材輩出。その黃埔軍校の1924年建造の廣州黃埔軍校籌委會の建物。蒋介石在此辦公。その建物を民間借受けなんと喜喜倶楽部なる夜総会として開業の由。
▼香港の読者文摘(リーダーズダイジェスト誌)の調査で香港で最も信頼のある人物は女優の蕭芳芳。十代でアイドル女優でデビューし耳を患つたが今では慈善事業などに尽力。大スター。同じ大スターでも八十位の最下位がジャッキー=チェン。この調査がちよつと意図的な気がするがこゝ数年の香港市民に対する苦言が舌禍。最近は香港内であまり姿を見せず。

富柏村サイト [http://www.fookpaktsuen.com:title=www.fookpaktsuen.com]
富柏村写真画像 [http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/:title=www.flickr.com/photos/48431806@N00/]
[http://twitter.com/fookpaktsuenhkg:title=http://twitter.com/fookpaktsuenhkg]