九成中小學有學生吸毒

二月廿五日（木）一昨日から湿度97％とかの多湿。建物の中でもマンションの廊下とかびちや／＼。建物が寒かつたところで多湿になり気温が上がつて、の結果。こゝ数日はどうしやうもない。帰宅して今年の香港映画祭のパンフレット眺める。若松孝二監督の「キャタピラ」もあり安堵。これと同じく伯林映画祭で何だか受賞の香港映画「歲月神偷」は受賞前の映画祭上映編制で太空館の一回の上映が宛てがはれてゐたが、いづれにせよ三月中旬からロードショー決定済み。
▼昨日の政府予算案発表を蘋果日報が今日の長官でどう扱ふか、と思へば一面全面で「女兒首演紅館捧場陳寶珠母親猝死」と粤劇の女優（陳寶珠）が香港体育館の晴れの舞台での初主演で娘の舞台を見に来た老母（往年のヒロイン、宮粉紅）が発作起こし死亡、と（これだけの内容が「女兒首演紅館捧場陳寶珠母親猝死」で伝はる漢字の情報量はあらためて凄いと思ふが）正直言つて政府予算案の方が申し訳ないがこの母娘の悲劇より大きく扱はれるべき、と思ふが蘋果のこれは明らかに政府の「派糖」に対する期待外れの意志表明。
▼映画「歲月神偷」の撮影が行はれた永利街が脚光浴びて突然「街並保存を！」と。古い住宅は安全上問題あり、で壊して再開発としながら一方では保存を、と。尊子の一コマ漫画がそれ（左圖）

▼香港小役人政府の小中学生麻薬汚染調査。調査が最初から意図的。対象となつた小中学校の九割で「吸毒」経験のある学生が少なからずをり、その内15％は最初の吸毒が十歳以下、で行政長官文革曾も保安局長も「震撼」と。あーあ、馬鹿／＼しひ。小役人がマッチポンプ的に社会問題に対応はまだ職務上の必要悪としてマスコミがその不安報道に便乗。激増する社会不安。あー、世の中、ヒマ。ヒマなだけなら良いが間違ひなく白痴社会化が深刻。唯一の期待は「期待される深刻な結果」察して子どもらがアンケートに答へてゐたら可笑しいのだが。深刻な顔して騒ぐ前に大人がＫ錠なり服してみるか大麻なり一服してみた方が得策では？
▼都立高で日本史必修。独自科目「江戸から東京へ」新設。「日本人のアイデンティティーを育むには自国の歴史学習が不可欠」つていくら歴史を学んでも現実がかうも都知事的におバカではどうしやうもあるまい。トヨタの豊田社長が米国公聴会に出た報道でNHKはニュースの冒頭「豊田社長は多くのマスコミを前に冒頭、英語で文書を読み上げました」と（嗤）。日本史必修の前に英語だ。
▼訪問中のཏཱ་ལའི་བླ་མ་が米国洛杉磯で「もしチベットの衆人が同意するならダライの転生制度は廃止してもいゝ」と。ダライラマの高齢化で「中国は私以上にダライラマの転生問題に関心がある」とダライラマ。上手い、座蒲団一枚！　パンチェンラマの時のやうに中国政府が親中派となる後継者指定も十分あり得ること。それを見越して寧ろダライラマ、パンチェンラマの死後、転生による後継者探しの伝統を捨て「近代化」といふわけ。なんて強か。それくらいチベット仏教組織はむしろ政治的で、中国共産党の方がずつとカルト的宗教か。

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