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十二月廿九日（火）タクシーで広東語で行き先や道順など告げると英語で言ひ返されることは少なからず。いくらアタシが広東語真似てもどこか発音とかアクセントが違うのだらう、とあきらめてゐるが普通話で「謝謝」とか言はれることもあり。先日は銅鑼湾の富豪酒店と言つたのが「怡東酒店か？」と言ひ返され富豪と怡東は明らかに発音が違ふがアタシの富豪のアクセントが怡東だつたのだらう、いかに発音よりアクセントが重要なのか、と思ひ知らされる。多少、発音が違つてゐてもアクセントが正しければ聞き取れるらしい。
▼行政長官文革曾が上京し胡錦濤国家主席、温家寶首相らに述職＝上奏。そこで温首相は香港の金融発展など評価しつゝ「要着手研究涉及全局和宏觀的重大問題，統籌全局，謀劃未來。更好地解決香港的一些深層次的矛盾，要發揮香港的優勢，提高香港的競爭力，更加重視發展社會事業以及關注民生，以増進港人對未來的希望」と指摘。この「統籌全局，謀劃未來。更好地解決香港的一些深層次的矛盾」が文革曾にはボディブローでじんわりと痛みあり。董建華が江沢民に言はれた「査伐不足」。「総結経験査找不足、不断提高施政能力和管治水平」と言はれ翌年の董建華失脚に繋がつたのに比べるとまだ緩い指導だらうが。ちなみに新華社の報道ではこの「深層次的矛盾」が「深層次的問題」と変へられた由。

一名深圳便衣公安（矢印）走過邊境線（赤線），強行搶走示威者身上的標語；

▼〇八憲章をば発表で劉曉波が国家政権転覆煽動罪適用され懲役十一年となつたこと不満として香港の支持者が一昨日、香港から深圳境界の羅湖、香港側を出境したところで抗議活動。その際、深圳側の公安関係者と思はれる私服が境界を跨ぎ香港側で活動家と新聞記者を取り押さえ深圳側に連行する騒ぎあり。数時間後に釈放され香港側に戻されたが中国公安の越境と香港側の警察は警官がその現場でただ傍観、しかもその連行は見てゐないと宣う。西側的には「民主主義」や「多党制」の主張がなぜ国家転覆煽動になるのか、が理解できぬだらうが一党独裁の非民主主義の国家なのだから善し悪しは別にして多党制や民主主義を主張することは明らかに国家転覆煽動であり、この不法行為が有罪と判断され同法が適用されることは法治国家の証左か……。

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