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十一月二十日（金）寒さ少し和らぐ。木菓子「柿」柿本鋪をお茶請けにいたゞく。嗚呼、日本の冬。かなり久々にNHKの空虚なる報道番組NW９眺める。「デフレ、即ち、デフレーション」つて何よ。「即ち」は「言ひ換へれば」で「デフレ、即ち、物価の下落」ならわかるが「デフレーション」がわからなければ「デフレ」もわからず。「ワンセグ、即ち、一セグメント放送」のやうなもの。国会のナントカ委員会は「野党側は自民党が」と言はれるのに慣れてをらず「与党と共産党の賛成で」も耳に新しい。国会で審議拒否、深夜、国会内の食堂？に時間潰す自民党の麻生君ら、まるで授業さぼつた不良のごとき様子。先日スーパーで安売り在庫処分で買つたJacob's Creekのリースリング飲み野菜シチュー食す。ゴミを捨てに出ると同じフロアの先日、居民が引つ越し今は空き家の部屋から硫黄のやうな腐つた卵のやうな悪臭。G階の警備員に知らせ警備員は来るには来たが「慥かに変な臭ひだ」と言つたものゝ「これから何かあつたら管理センターに電話して、下には言ひに来ないでいゝから」と丁寧にアドバイスあり。つまりマンションの各棟の夜勤の警備員はあくまで人の出入り監視の外注の警備員であり居室にかゝはることはマンションの管理事務所の仕事だからそつちに回してくれ、とさういふこと。何でもアウトソーシングの時代、の一つの弊害。
▼今日の偽物商品はオロナインＨ軟膏の偽物で「スキンてうHO軟膏」。でも箱のデザインは似てゐるが、商品名がこゝまで違ふと間違へないと思ふが。

▼唯霊氏が信報の連載で「粤菜聴危機」と広東料理について述べるは中国全国で432軒の五ッ星ホテルのうち80％以上がホテルの中華料理を広東料理としてゐる由。で当然、広東の優秀な調理師が厚遇で招かれ地元が骨抜きで水準下がる。香港でも一時、マカオの米国系賭場ホテル開業ブームで香港の飲食業の給仕らが引き抜かれ香港の飲食業界で深刻だつた時期もあつたが。中華料理のうち広東料理に行き着くのはわかることで、むしろ最も豊かな食材を要する広東料理であるから必要な食材が全国に流通する、つてのは日本料理で築地や博多から活魚が香港に届き香港に鮨屋も多いやうなことなのだらう、と驚く。

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