富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-10-25

十月二十五日(日)快晴。Z嬢らと路線バスで大潭。大潭水塘の20世紀初に建設された一連の水務設備が史蹟指定され散策徑となる(Tai Tam Woterworks Heritage Trail)。水塘こそ走つて見慣れてはゐたが沿海の施設までは下つたことがなく、これの探索。大潭のダム群のうちもつとも下流にある大潭篤水塘より香港国際学校の傍下、遠浅の浜まに辿り着けば大潭篤原水抽水站(Tai Tam Tuk Raw Water Pumping Station)や付属の職員宿舎など原型留め在り。此処での海水をばくみ上げ蒸気でポンプ動かす仕組み。動燃の目的は大潭の水塘の貯水をば山向かうの湾仔側に送り出し今のBowen Rdに引かれた引水路にて飲料水をばヴィクトリア市街に供するがため。当時のヴィクトリア市にとつて生命線としての上水の供給がこれ。大潭篤水塘を見上げつゝ下つた南側とは反対の北側を水塘の高さまで上り香港トレイルのSction 6に当たる野径をば歩き大潭上水塘と中水塘の間に出で篤水塘に沿ひぐるりとバス停まで戻る。二時間弱。路線バスで筲箕灣経由で天后。久々に食肆Poppy'sでパスタの昼餉。白葡萄酒一杯。ヴィクトリア公園プールの参観席で昼寝。L'hotelで成城I夫妻と五、六年ぶりに再会。I夫人が『1年365日、プーアール三昧』上梓される。お茶を飲み旧交温める。整体按摩。晩に所用済ませ帰宅。上述の『プーアール三昧』読む。普洱茶との出会ひ当時の話から香港での普洱茶の問屋巡り、広州へ、黒茶の源流へと成都雅安に至りチベットの蔵茶に至るI夫人の話は、それが本当にこの十年のことと思ふとI夫人のその探求熱心にたゞ/\敬服するばかり。
▼香港地場G3のミッションヒルズ沙田トロフィー(1600m)はマイル競争に短距離のGood Ba Baからスタンレー=ホー氏のViva Pataca、W氏らのCollectionまでづらりと登場の、謂わば今季の主力場の足慣らしレースだが祝儀も込めコレクション馬を一点買ひ。すると結果は最低オッズのPacking WInnerが勝ち160倍の大穴。過去二度のQE II Cupや昨年の香港ヴァースなどにも出場はしてゐるが四、五著が定位置なのに。先行逃げ切り。

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1年365日、プーアール三昧―おいしくて体にいい魔法のお茶

1年365日、プーアール三昧―おいしくて体にいい魔法のお茶