富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-08-09

八月九日(日)朝五時に目覚め久々に時事放談をテレビで観る。漫画に描き易さうな顔の御厨貴教授が司会。渡部黄門・ムーミン武村の両先生がゲストだが冒頭で大原麗子を追悼もやはり民主党圧勝予想されるなかでの余裕かしら。昼前に千葉。お世話になつたA氏の夫人の療養を病院に見舞ふ。A氏と昼に大網街道沿ひの鮨屋。〆鯖、さゞえなど頬張り日南京屋酒造の「かめ雫」飲む。甕入りの一桝の芋焼酎を昼間つから七分ほど飲んでしまひ、もう吉田健一。かなり酔ひ総武線快速G車の座席に沈む。「千葉〜幕張の大雨で乗客の皆さまにはご迷惑をおかけしてをります。乗降口附近が濡れて滑りやすくなつてをりますから……」と車掌詫びるが大雨はJRの責任ぢやありまひに。いつ盥を引つ繰り返した大雨になるか、といふ黒雲が東都を覆ふ。タクシーで鳥居坂国際文化会館。投宿。部屋には広いバルコニー越しに庭園一眸する書斎スペースまであり。麻布十番から大江戸線で新宿。昨日、帰邦のZ嬢と南口で復縁。廿年前なら「日本晴」で一杯ひつかけて「いすゞ」だつたがさうもいかず三丁目の「鼎」。新宿だとどうしても此処。なめろうと馬刺。加賀鳶の純米を飲む。伊勢丹の交差点で信号待ちに地震感ず。幸ひ今日の雨に当らず。北区では百粍超える大雨の由。
▼昨日のことだが土曜だと自動車運転してゐて自然とTBSラジオ永六輔の番組を聴くが永さんもずいぶんと滑舌も悪くなり反応も鈍ければコメントも往年のあれを知る者にはあまりに的を外したり尻切れだつたり。ふつうなら引退なのだらうが「大往生」の著者は「老いて反応が鈍くて何がをかしい。誰だつてかうなる」で続投なのだらう。でも若からうが老いようが面白いか、どうかが判断基準と思ふのけど。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/
富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/