富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-06-18

六月十八日(木)バンコク在住Y氏来港で「古へを訪ねて」で尖沙咀の新大壽(New Kotobuki)日本料理に食す予定が、ちよつとネット環境にゐる必要がありFCCでのお食事にしてもらつたが出向かうとする矢先に急な仕事入りドタキャン。対不起。で急な対応済ませ一段落したところでご一緒のS氏と二更に「自然や」。Z嬢も来て夕食。帰宅後深更まで明日までに仕上げる針仕事の夜業。
▼今日の蘋果日報の尊子の一コマ漫画はマカオの二代目行政長官選挙。初代より更に能力には疑問ありさうな官立候補で対立候補が出る隙間すらなく出来合ひの官製選挙を皮肉る。
北朝鮮の「金正日総書記の三男」の正哲君の訪中、朝日新聞(峯村記者)のスクープ受け韓国のマスコミでは正哲君がマカオ在住の兄の正男さん殺害を企み中国公安当局が事前にそれを察知し正哲君側に自制を働きかけるとともにマカオで正男さん周辺の警戒を強め正男さんは身の安全のため中国々内で隠遁中なんて報道もあつたが、今朝の朝日新聞では峯村記者が昨日で訪中を終へた正哲君が北朝鮮に戻つたとして訪中ルートなど明かすとともに北京でのこきんとー国家主席との会談には中国政府幹部に太いパイプをもつ正男氏も同席、と伝へる。それにしても北京からの北朝鮮報道では朝日新聞がかなり強く他が海外紙も含め「日本の朝日新聞によれば」と追従記事。拉致問題さへなければ平壌支局開設も実現してゐたのかしら。朝日のこのスクープを讀賣新聞(関記者)は中国外務省(復報道局長)が「これを「中国側は、この件に関する情況を承知していない」と述べ、事実上否定」して、環球時報(英語版)も一面トップで北京の北朝鮮大使館員が報道について「そのようなことは聞いたことがなく、まったく根拠のない報道だ」と否定してゐる、と報道してゐる、と紹介し、讀賣新聞
中国メディアが北朝鮮当局者に直接取材し、外国メディアの報道を全面的に否定する内容を伝えるのは極めて異例。報道の内容を否定しようという中国当局の意向も働いているとみられる。
と指摘。讀賣は朝日のこの報道を否定したいのか中国の事実否定の躍起を伝へたいのか今一つ釈然とせず。そんななかで東京新聞の平岩記者がネットには出てゐないが、東京新聞(平岩記者)は報道副局長が事実を否定しなかつた、回答を避けたことつき「東洋的婉曲表現では通じないやうなので、はつきりさせておく」として、明確に朝日報道を否定した、と報道の由。で毎日新聞(浦松記者)は更に副局長が
「日本の方々は東洋の含みのある言い方が理解できるに違いないと思っていた。まだ理解できないようなら今日はもう一歩進めて事をはっきりさせる」と前置きしたうえで、「私も関係メディア(朝日新聞)の報道を読んでみたが、まるで『007』の小説のようだと思った。彼らが次のシリーズで何を書くのか、私には知る由もない」と述べた。
とまで発言、と紹介して、朝日新聞(広報部)のコメント
ご指摘いただいた北朝鮮についての一連の報道は、確かな取材に基づき記事にしたものです。
まで載せる。俄然面白くはなつてきたが正哲君は北京に来て胡錦涛君が会つたのか会つてないのか、正男君はマカオからやつて来て同席したのか、韓国の報道によれば暗殺されさうになつたのか(笑)。アタシは正哲君は来た、と思ふ。が朝日に対する他紙が中国政府の見解と中国メディアの報道紹介するだけで朝日のスクープ否定する取材報道が出来ぬのがつらいところ。

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