富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-06-17

六月十七日(水)ちよつと気分良きことあり早晩にFCCで三鞭酒を一杯だけ独酌。湾仔でZ嬢と待ち合はせネパール料理のHimalayaに食す。先週水曜に引き続き香港演芸学院で同学院の学生による音楽会。相変はらず主劇場では「猫」劇上演中。今晩も演芸学院のオケを指揮するはPerry So君。楊青なる作曲家の中国の笛の協奏曲「蒼」に続きアレクサンドル=アルチュニアンのトランペット協奏曲、シューマンのピアノ協奏曲イ短調Op.54(ピアノ:宋沛樟、で中入後はモーツァルトバスーン協奏曲、ドリーブ(Clément Philibert Léo Delibes)の歌劇ラクメ(Lakmé)から「鈴の歌」、で最後はベートーヴェンのピアノ協奏曲二番。シューマンを弾いたPeggy Sung(宋沛樟)に華あり。トランペットのMan Hay(文曦)君も頑張つて本番で力を出し切つた、といふ若々しさがアタシら年寄りには何とも感無量。ラクメを歌ふRicel Guiman(紀文)といふソプラノも香港にこんな声楽の若手がゐたのか、と驚きZhao Ning(趙寧)もベートーヴェンの二番、ピアニストにとつては若い弾き手向け、器量問はれる殊に第一楽章を、キーシンが年齢的にはぎり/\かしら(でもアルゲリッチは別……笑)、これを伎倆的にはまだ/\伸びるだらう弾きつぷり。先週の演目の方がずつと期待してゐたが終はつてみると地味な今回の方がソリストもずつと良かつた。
法輪功のあつと驚く北京中南海包囲から早いもので10年余。法輪功によれば10万人が禁錮や再教育施設に収容されてをり、この10年で3,200人(昨年だけで100人)が中共の虐殺により命を落としたさうな。どうも中共法輪功の関係はよくわからず。先日のNY Timesの報道では1999年4月25日のあの17万人だかによる中南海包囲のまへは中共法輪功の蜜月時期が続き前年だつたか中国の在紐育総領事館主催だつたかの中国文化紹介のイベントで法輪功が気功をお披露目もしてゐたとか。

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