富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

五月七日(木)快晴。五月晴れといへば聞こえも良いが連日、気温こそ朝は摂氏22度くらひが28、29度まで上昇こそするものゝ涼風が吹き香港では通例ならじめ/\と不快な季節が爽やかなること米国西海岸の如し。朝早く養和病院に参れば昨日は「血液検査の結果は担当医が内容確認せねばお渡しできぬ」と言つてゐたのに外来の受け付けであつさりと検査結果渡される。空腹時の血糖値は標準値を超えこそすれ僅か、で安堵。当直の医師曰く年齢的なものもストレスなど外部要因もありませうから、と引き続き蕁麻疹の薬=精神安定剤睡眠薬供され食生活に気を配り運動と休養を充分に、と言はれる。晩のお仕事の前にジムで一時間ほど運動。お仕事終はり旺角の花園餐廳。「食生活に気を配り」と言はれたのに、つい羊扒排(羊のステーキ)など註文すれば「一切れで充分」なのに三切れもあり、安い肉なのだらう「羊臭さ」も格別で一口食べて箸を、いや、ナイフとフォークを置く。
▼この日剰でも急逝、追悼紹介の映画配給会社Fortissimo FilmsのWounter Barendrecht氏につき今日の蘋果日報に紙面一頁費やしての追悼特集記事あり(こちら)。Wounterの功績も、紹介の映画も全てがオマージュ。だが一つだけ理解し難いのはこの人が王家衛監督の全力的な支持者で、あの映画の宣伝に尽力したこと。王家衛の映画が「阿飛正傳」と「重慶森林」くらゐならまだ少ししか、それ以降の作品は全く理解できない(作品が悪いとは言はない、アタシに感受性が乏しいだけ)ので、名伯楽が王家衛の作品の何処に惚れたのか、もわからない。

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