富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-03-03

三月三日(火)口唇のまわりに朝、ことにシャワーののち硬さのある腫れが屡々あり。膏薬か白花油など塗り暫くすれば失せるが何とも不愉快な、歯科治療での麻酔のやう。知己の還暦小姐にふと病状見せると「アタシも更年期の時それがよくが出てねぇ」といはれ余計に黯澹たる気分。週末の発熱も医者に見せる暇もなく、だいぶ回復の今になつて養和病院に今一つ頼りなさげな若医師に診せる。胃腸風邪と発疹などの内服錠剤処方される。晩に宴会あり末席を汚す。あまり食欲もなく酒は春鹿を少し。本日ある打合せ中にふと気づけば今年の香港電影節も、もう今月下旬からのはず。上映映画発表されチケットすら売り出しになつてゐたとは……。それすら気づかぬ多忙な日々よ。
▼故イヴ=サンローラン氏所有の清の北平は圓明園が鼠と兎の首銅像イヴ氏の死後愛侶によりChristieが競り競売に賭けられ中国政府略奪されし国宝級の首銅像須く北京に返されるべきと訴へど巴里裁判所訴へ退ける。二首「謎の買手」が1.4千欧元にて落札。その買手は中国で海外流出の国宝級文物奪回が目的の基金団体「国宝工程」の収蔵顧問氏。しかも1.4千欧元「払ふ意志なし」と言明。そりや目的は国宝奪回だが今回は競売不成立の「革命的」行為。二首をば中国に戻したければチベット解放を、と提言の売り手(イヴが愛侶の男)の高慢ちきも大したものだが破格の額で競り落とし「買はぬ」とする買手も買手。競り以上にをかしき態なり。翌日の報道に拠ればChristie関係者曰く競売数ヶ月前に中国政府と交渉したれども「北京嫌太貴」で交渉頓挫で競売の由。
HSBCの決算発表。08年第4四半期の業績響き70%減益。既存株主に新株割当て(12:5)の株主割当増資でUS$180億調達。179億ドル)調達。新株発行は実に22年ぶり。それでも他に比べりや体質はまだマシ。
蘋果日報の尊子の四コマ漫画 http://appledaily.atnext.com/images/apple-photos/apple/20090303/large/A21_01_a.gif

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