富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-12-24

十二月廿四日(水) もうクリスマスから新年の休暇かしら金鐘や中環もどこか人が少なげ。昼に金鐘のデリ仏蘭西に食さうと思へば空席あり。本日も終日慌ただしく仕事続く。クリスマスイヴなので(笑)昼に出かけた折に鏞記で購ひし焼鵝と油鶏など晩に自宅で食す。葡萄酒はCh. de La Dauphine Fronsacの2001年。NW9眺めてゐたらキャスター田口某の相変はらず「自らの言葉どころか台詞にすらならぬ」どーでも良いコメントも飽き/\だが麻生首相が「異常な経済には異常な対応を」と述べた、と女性キャスター。異常な首相のコメントに思はず笑つたが、田口某の隣で読み間違ひや言葉噛むことの多いこのキャスターの、これも「異常な経済には異例な対応を」の間違ひ。いづれにせよ自民党が最後の最後でこの人を首相に担いだことが異例?異常?な判断なのだが。民主党衆院で提出の国会解散決議案に自民党渡辺喜美君が賛成。自民党執行部は渡辺君にたゞの戒告処分とは情けない。いづれにせよ自民党民主党は早くガラ/\ポンすべき。晩遅くマンションの下で近くの基督教会信者が鳩つて賛美歌の合唱するが聞こえる。冬の風物詩の如く誰もあの賛美歌合唱に「うるさい」とは抗議もせぬが、はたしてイスラム教徒が同じやうに集団でメッカに向ひコーラン祈りを捧げてゐたら、どうかしら。世の中は不平等であるし偏見もあり。
▼天主教香港区主教の陳日君枢機卿が金融混乱の源泉は「貪心無厭賺快錢」あdとして過度な消費や投機に走る社会に警告発し「節約が美徳」と説く。折りから香港政府は天主教徒の文革曽行政長官らが香港経済刺激がため消費促進など呼びかけに躍起。冷や水浴びせた感あり。
▼日本カメラ誌の金村修の連載が俄然面白いが先月号で「価値といふ暴力のもとで写真は平等に解体される」といふ文章なんて凄い。久々にポスト構造主義とかディコンストラクシオン(脱構築)みたい。
▼昨日の朝日新聞でジョン=ダワー氏の田母神論文につき「「国を常に支持」が愛国か」読む。真珠湾攻撃や日米戦争の真相はアタシも全くわからぬしダワー氏の説明で納得もできない。が
国を愛するといふことが、人々の犠牲に思ひをいたすのではなく、なぜ、いつでも国家の行為を支持する側につくこを求められるのか。
とダワー氏。
▼フィリピンで親(殊に母親)の海外出稼ぎで単身で育つ子どもの数、実に600万人(本日のIHT紙“A Filipino generation left behind”)。

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