富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-10-29

農暦十月初一。曇。晩に知己のA氏とハッピーヴァレイの日本料理「澄」で河豚づくし。Z嬢も来て四人。先づは河豚皮のおろしポン酢和へ。生牡蛎。てつさ。今日、空輸で入つた鮟肝が明日なら供せると澄のご主人。駄々をこね今日食べたいと強請つたら「どうにかしませう」と供されたのが昆布敷いた上に鮟肝のせて蒸篭蒸し。鮟肝が美味いのは当然として、蕩けた鮟肝が昆布にこびりつく。その昆布を食べないのは勿体ない、と切つて貰つたら(東海林さだをの表現を借りれば)メロ/\の鮟肝の肝汁(といふことにしよう)が昆布に染み入り、この昆布のまぁ酒飲みにはたまらない珍味になつた。あとでご主人に尋ねたら初めて作つてみた、と。でもうこれだけで満喫、なのに、てつちり。てつちりをほぐほぐと頬張つてゐたら更に大皿が。今日入つたさうな、小振りの鯛、の頭と鰓(えら)。でバチが当たりさうな一晩で河豚と鯛の鍋を満喫す。

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