富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-07-16

七月十六日(水)薄曇り。午後、中環を歩いてゐるとビルに反響したシュプレヒコール。今日で会期を終へ暑暇となる立法会では行政長官の演説あり様々な抗議活動の市民集る。漁船燃料高騰に憤る漁民も少なからず。
▼蜀の大地震で罹災者を労る温家宝首相の姿。それ以上にこれが「写真に納まつてゐること」の意味。現実のこの<場>が写真化されること▶写真が伝播されることで、実際のその場の行為が拡大し意味が深くなる。それにしても写真として完璧。ところで全体に感情的ななかで一人だけ首相の背後でファインダーを凝視する人あり。で、ふと思ひ出すのは89年の天安門に現はれ「ここに来るのが遅すぎた」と語つた趙紫陽と、そしてその背後でぢつとカメラのファインダー見据ゑる中央弁公庁主任としての温家宝いづれの写真(こちら、とこちら)もその一人の存在が写真を更に能弁にしてゐる。

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