富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-07-01

七月朔日(火)やうやく晴れる。香港特別行政区成立11周年。昼まで九龍で薮用済ませ昼過ぎに九龍仔公園の水泳場で一時間半ほど遊泳。本日は反政府デモに市民を参加させぬため(笑)公共施設は入場料無料の由。11年前の昨日まで、このプールから啓徳空港に着陸する飛行機が目前に直角に曲がるのが(笑)よく眺められたもの(猛烈な騒音だつたが)。九龍城區で食材屋などふら/\と冷やかしつゝ食のお勉強。ずつと雨続きで晴れたと思へば今度は肌を灼く強烈な日差しは日傘なくては歩けず。帰宅して昏時にyoutubeで80年前後のツービートの漫才など見て大笑ひしつゝGuigal Tavelの珍しくロゼの04年。ロゼなんて何年も飲んでをらず、が最近、葡萄酒関係の記述でロゼ多く無難なところで、これ。まぁ半年に一度ならご祝儀で良いかも。それにしても80年頃つて今になつて思へば、なんて表現の自由。「思ひやり」なんて放送コードになし。今のテレビ放送がいかに「人を傷つけず」でつまらないか。でも半世紀前は人を傷つけるどころか傷つけられさうな人たちも笑つて見ていたられただけ幸せだつた鴨。本日の71恒例の市民デモ、主催者側発表で4.5万人、警察側発表で1.55万人が参加。泛民主派の参加は珍しくもないが「香港政界の風見鶏」李鵬飛氏が市民デモに初参加、行政長官・文革曽の行政の横暴は由々しき事態と。新華社が破天荒にも選挙改革と民生改善求め市民デモと報道の由(翌日、新華社のサイトでは該当記事確認できず)。
▼週末のFT紙で人気連載(こちら)をもつMonocle誌編集長のTyler Brûlé氏。雑誌編集長といふのは、ロハスのソトコトの小黒氏のやうに何でもやはり何らかの事象に付加価値をつけ、それを提示することで読者と広告主を惹き付けるわけで、さういふ意味ではこのTB氏がWallpaper誌時代からカリスマ編集長と呼ばれるのは当然。だが試しにMonocle誌を買つて(雑誌の分際でHK$105である!)読んでの素朴な疑問はTB氏を始め世界各地を飛行機で飛び回り仕事する(或いは遊ぶ)所謂、ジェットセッター諸君、地球温暖化など環境への関心も人一倍だが彼らが世界を必要以上に飛び回ることじだい最も避けることでは? これだけ情報化の進んだ社会、本当に何処まで彼らが世界を飛び回らないと仕事にならぬのかしら? 

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富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/