富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-05-16

五月十六日(金)晴。朝いくら夜明けが早からうと目覚めて茶でも飲んで、の老人暮らし。朝早い分には全く問題なし、で入江兄に誘はれ東京のJ-WAVE放送局のJK Radio Tokyo Unitedなる番組に電話で数分出演。ジョン=カビラ氏の司会でStar Flyer Tokyo Crossingといふコーナーは「世界各地の番組通信員と国際電話でマルチにコネクト。時事問題から生活実情まで、世界中の視点を並列して探ります」といふ企画で今日の話題は「五月病のシーズンをどう乗り切りますか」。大学が6月卒業で就職など時期もてんでバラバラの香港で五月病はそもそもない、と当たり障りのない話題で数分が終はるはずが通話数分前からのスタンバイの間に聴こえたカビラ氏の声が「四川の地震について」云々。えつ……?で、電話の向かうで担当者が「あの……突然で申し訳ないんですが」と言ふのを「今、聞いてゐました」と答へつゝ慌てて頭の中で香港の災害地支援体制だの李嘉誠義援金で確かHK$30Mは日本円で4億円か……と情報整理。だうにか自分的には無難にこなして終了。富柏村が香港在住のジャーナリストといふ紹介はをこがまし過ぎ。小学4年生頃から遠方の中波局や海外短波ラジオ受信のBCLに嵌り小学校の卒業文集には将来の夢に「ラジオオーストラリアの日本語放送のアナウンサー」と書き、実際に数年は音楽・放送業界に在り局に出入り仕事のアタシとしてはラジオは心のふるさと。テレビより断じて楽しい世界。後で昨晩のうちに入江さんから「明日は四川地震の話題になるかも……」とメールあつたことを知る。早晩に寿司澄。帰宅前にちよいと一杯のつもりでもOyster Bayの04年の葡萄酒片手に熊本産の生牡蛎、生蛸の刺身。半冷凍のシャーベット状の蟹味噌を添へた蟹肉。たまらない。小柱。赤貝の貝柱。薄味の出汁で煮た鯛のお頭までいただき神戸の「福壽」を正一合。帰宅してアピタのマグロ解体での中落ちで丼ぶり。幸せ。
▼ネット版のFT紙でMizuho hit by surprise subprime lossesとみづほ銀行のサブプライム融資6,450億円の損失と伝へる見出しニュースの横に北斎の富士の絵でみづほコーポレート銀行の広告。洒落にならぬ。放送局ならスポンサーのマイナス報道は御法度だがネット上だと許容範囲なのかしら。

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富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/