富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-01-22

農歴十二月十五日。早起きで朝の四時半(香港時間)より大相撲の再放送あることを知る。本日、股災=世界同時大幅株安。昨日5.49%下落の恒生指数は本日さらに8.65%下落。2,016ポイント「狂瀉」は史上最大。(結果論だが)米国の低所得者相手の融資貸付に便乗しての濡手に粟での金儲け、借り手の返済焦げ付きで結局のところ火傷は世界中の投資マネー側。昨年秋に香港恒生指数31958の最高記録した折には「来春の旧正月には33000」と宣つてみせし香港「股神」李兆基(恒基地産主席)は最近、姿見せず。前行政長官董建華など自社(船会社東方国際)株を過去数ヶ月港幣1億元(14億円)の資金調達し(HK$56より最近のHK$45.8の間で)買ひ戻せば昨日の株安で東方国際は8.47%下落し13ヶ月ぶりの最安値HK$41.05を記録。董建華、1ヶ月で港幣18百萬元(2.5億円)の損失(以上、SCMP紙Lai Seeの記事“Tung's investments all at sea”による)。で本日は同社株終値は更に8.16%下落のHK$37.7となり董建華先生大火傷。香港らしいのは(翌23日の蘋果日報の記事だが)銅鑼湾の阿一鮑魚で有名な金満食堂・富臨飯店の今晩の売上げは2割減、と(笑)。一昨年秋来のカメラ・レンズ購入での浪費で自己破産の、投資など縁もなき余には股災は他岸の火事の如し。林行止が信報で経済学者の立場で科学的に『聖書』読んで聞かせる(看『聖經』學猶太經濟學)。出エジプト記(第十章)
爰にヱホバ、モーセにゐひ給ひけるは汝の手をエジプトの地なうへに舒べて蝗をエジプトの國にのぞませて彼の雹が打殘したる地の諸の蔬を悉く食はしめよ。モーセすなはちエジプトの地の上に其杖をのべければヱホバ東風をおこしてその一日一夜地にふかしめ給ひしが東風朝におよびて蝗を吹ききたりて。蝗エジプト全國にのぞみエジプトの四方の境に居りて害をなすこと太甚し。是より先には斯のごとき蝗なかりし、是より後にもあらざるべし。
まさに今回の米国プライムローンに由る股災はこのイナゴの如し。この他にも聖書の物語に経済への忠告少なからず林行止が見事に紹介す。このところ多忙続きで体調もいま一つ、ジムに寄り運動する気も失せ帰宅。今日は兵庫の播磨屋本店のお菓子いただき、ついつい黒大豆の大粒の甘納豆がお茶受けに良く2パックも昼のうちに一人で食べてしまひ反省。「朝日あげ」のみ持つて帰宅。九龍東の夜空に昇る十五夜の赤月。妖しげ。股災の晩に不思議と似合ふ月。

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