富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月十八日(木)二時半に寝て六時起き。さすがに眠い。多忙二更に至りジムの終ひ湯浴び帰宅。
中共の第17回党大会の関連記事に「中国の言語」につき興味深き記事あり(本日のSCMP紙、Reuters電)。「普通話」の普及とはゐへ党大会に集りし代表団の様々な言語入り乱れ、普通話も各地の方言により発音も様々で誰にとつても聞きづらい。胡錦涛総書記とて江蘇訛りで “l” の発音が “n” に近し。「通訳をつけたほうがいいかな?」と、或る、強烈な山東省訛りで話す新疆自治区幹部は流暢に普通話操る外国人記者に気遣ふほど。で今回この党大会に現れ注目集めたGyaincain Norbu君こと(中共側の)パンチェンラマ2世(党大会には陪席の形だつたやうだが)。記者団に囲まれての取材で終始チベット語で答へるなか普通話を用ゐたのは2度だけ。その一つが「中央」。彼にとつて全ての指示が党政府「中央」から来るからかしら。もう一つは前後の話の脈絡が解らぬが「今回が二度目」と、おそらく党大会の参観のことか。チベットといへば米国政府が、中共的には「宗教帽を被つた国家分裂主義者」のダライラマに功績讃え金メダル授与。党大会開催期で余計に中国側は不愉快。朝日の外報面の「アジアの街角」はダラムサラより(小暮哲夫記者)。ダラムサラチベット人学校。5〜12歳の二千人が学び寄宿舎もあり。大部分の幼子がチベットの親元離れ案内役の大人に率されヒマラヤの険しい山道を歩いて国境越えて此の地へ(昨年だけで七百人)。親は「中国の学校よりチベットの文化や歴史が学べる」と幼子を遣り子どもたちは遠く離れた父母が恋しいが、それでも後を絶たず。

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