富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-10-03

十月三日(水)来週からの草間彌生の香港初個展にかかわって数日過ぎる。十日のセミナー、クリエーターの畏友C君参加快諾を得たが、企画者側が誘ったクリエーターのS氏が参加能わず。アタシはあと一人、香港の某大学美術館のcuratorであるA君にも協力願っていたが返事なし。旅行中かしら。A君は直島のベネッセアートサイトを10回も訪れており(アタクシとZ嬢と一度ご一緒)、草間彌生は日本ばかりか倫敦だの欧州各地で見ているほどの強者。で本日、晩に草間スタジオのT君とF嬢のお二人と晩餐の約あり湾仔のHopewell Centre前で待ち合わせていると、そのA君にばったり邂逅。「メール見た?」と尋ねると数ヶ月前に転職の由。メール届いておらず。で現在は香港藝術中心でExecutive Directorの要職にあり。それなら尚のこと草間彌生に関わっていただきたく遅晩の再開を約す。T君とF嬢とハッピーヴァレイ。Z嬢と落ち合いWatson'sのワインセラーで葡萄酒購い久々にハッピーヴァレイの益新美食館に食す。豪州はGreenpointの発泡酒抜栓し打ち合せ。白葡萄酒は新西蘭のDog Pointの若い06年のSau Bで赤は全く名前失念のボルドー(すでに酔っていたか)。A君が令嬢お二人連れて来臨。ハッピーヴァレイの路地裏の名前失念のバーに向うが閉業。さすがに路地裏も家賃高騰で地味なバーは撤退か。で隣の芸人、業界筋の客多きバブリーなBar Aedesの屋根裏に陣取る。さすが草間彌生については一言あるA君であるからスタジオのT君と意気投合で会話弾む。葡萄酒はA君の見立てで伊太利はPoggio AnticoのBrunello di Montalcino Riservanoの01年、Gevrey-ChambertinのPoissenot 1er Cru 04年いただく。美味至極。アタシは葡萄酒を批評するだけの味覚と知識は有せず。歓談三更に至りT君とF嬢をタクシーで中環のスターフェリー波止場に送るが最終のフェリ逸しタクシーでそのまま尖沙咀のホテルまでお送りして帰宅。まるで今晩会うべくしてのA君との邂逅はまるで新宿は弁天町より草間彌生女史の手操りの如し。

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