富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

七月五日(木)昨晩尖沙咀太空館にて周凡天氏の音楽講座拝聴の際に太空館隣香港文化中心では中国愛樂樂団(中国フィルハーモニックオーケストラ)演奏会あり。郎朗がピアノ共演で爆満のところ急きょ郎朗の出演中止(六月末日だったか胡錦涛主席も臨席の香港回帰祖国10周年文藝晩会には郎朗も出席し演奏披露したはず)。で代演は殷承宗(http://zh.wikipedia.org/wiki/殷承宗)。今でこそ李雲迪だ郎朗だの人気だが殷承宗は文革期も活躍のピアニストで革命京劇でのピアノ伴奏や黄河協奏曲などで著名。最初から殷承宗であれば「アタシにとってはこれが最初で最後」で関心あり参観していたのに。それにしても今回のコンサートがこの十周年の祝賀音楽会であったと思うと革命ピアニストの殷承宗の代演があまりに嵌っていて……。本日、日に幾度も驟雨あり。豪雨の雲の絶え間に強烈なる陽光、でまた黒雲が天を覆い雨、と朝から晩遅くまで。諸事忙殺され晩遅く久々にバーSに寄る。独り一酌のつもりが後輩のF君が友だち連れで飲んでおり鼎談三更に至る。ウヰスキーにヰルキンソンソーダ2本。F君の連れのN君が若いのに余のパイプ煙草にかなり興味示される。余も煙斗はや17年、でパイプに多少の興味関心示す御仁あっても実際に自分も吸いたいとおっしゃる方は皆無で今日に至りN君が初めて。あたくし自身も17年前、当時「長銀」の駐在でいらしらN氏のパイプ煙草の嗜みに見惚れての修業。N氏には「自分も先輩に言われたことだけど(アナタはまだ若いし)10年は人様の前で吸わないこと。10年もすればパイプの扱いも慣れて馴染むし年相応で……」とお聞きし「いやはや先の長い話」と思ったが、あっという間に年をとりパイプ吸うのも恥ずかしくもない齢に。17年前、今は中環の事務所での細々とした家業だけとなった福和煙草が中環のアレキサンドラハウス!や尖沙咀、湾仔のコンヴェンションセンターなどに店あり。尖沙咀の店はMody Rdの、ちょうど「ボトムエンドの居酒屋」銀座太郎の近く。あたしは当時、紙巻きでハイライト吸っており、香港でなぜか八百半の沙田店のカスタマーカウンターの煙草売り場にハイライトあり(八百半の社員でハイライト党がいたから、という当時の噂、というかアタシの勝手な憶測か)。ハイライトあるのは嬉しかったが実はゴロワーズか、或いはジタン、この仏蘭西銘柄が実はお気に入りだが香港で見当たらず。で尖沙咀の福和煙草にふらりと入るとジタンあり。で時々訪れるうちに店の老店員と馴染み、パイプは見た目と値段で購えるが、煙草の銘柄何もわからず店員の勧めに従いKentucky Birdという煙草勧められ見よう見真似でパイプ吸い始めたもの。
▼ふと思ったのだが、教育関係者とかで手許に「教育小六法」とかあれば(学陽書房のが普及か)それが平成18年度版以前のであれば「永久保存」の希少価値であろう。教育基本法改定ですでに既刊の平成19年度版は新教基法。今年、教育関連法案が安倍短命内閣の置き土産で改定されると思えば平成20年度版は更に改悪。で改憲。となると平成18年度版(或いは以前のもの)は「過去の素晴らしい遺産」なのだ。要保存。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/
富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/