富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-06-08

 六月八日(金)金鐘のオフィスビルの窓から、隣接のビルの間からヴィクトリア湾を眺める。英国海軍船の停泊場所であったTamarが埋め立てられて久しいが、さらにその沿海も埋め立てが進むのを眺める。もう反対運動どころじゃないね、こりゃ。晩にI氏のオフィス。ここで某誌編集長のS嬢と同流し三人でI氏の社用車で一路、新界は深井の裕記大飯店。深井はやはりサンミゲル、と今はもうサンミゲルの工場もないのだがサンミゲルを飲んでいるとZ嬢連れたK氏が到着。新西蘭はTe Mata EstateのElston シャルドネ04年を飲みながら皮蛋や海月、鵝肝と鹵水鵝翼を前菜に。今晩は鵝づくし、である。上海帰りのもう一人のK氏が空港からタクシーで乗りつけ(さすが)「では始めましょう」でSt-EmillionのCh. Fonroqueの03年を味わいながら「そろそろ」で焼鵝。やっぱり美味いねぇ……あたしゃ胃潰瘍だが「少しずつね」と葡萄酒と焼鵝。ナントカ鵝什って鵝のホルモン炒めも秀逸。南仏はMont Tauch FitouのL'Exception 03年と智利のEscudo Rojo 04年まで飲んじまった。以上4本は持込み。I氏のオフィスの家主であるJardine's Lookout在住のインド人にいただいた、というインディアンマンゴーも持込んだので、これも頬張る。美味い。K氏が「洒落で」と持ち込んだカナダのCh?teau Charmesというアイスワインもデザートで。強烈に甘いが店で出してくれた味の薄い果実と合わせると、これもいい。今度は沙田に鳩でも食べにいきますかね、で散会。K氏のトヨタクラウンで自宅まで送ってもらう。快楽亭ブラック師匠のブログ読む。日記がいい。名古屋での仕事終わり東京に戻るはずがふらっと静岡で身延線に乗り鄙びた温泉に投宿。静かに一晩過す。名古屋で松岡農相自殺のニュースに現職大臣の自殺は「戦後初めて」という報道に「戦前はあったんですか?」と尋ねられ「昭和20年8月15日の阿南陸相切腹以来ってことだよ」と答えてしまう師匠。

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