富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-05-22

五月廿二日(火)中村屋の脱税、ありゃ何だろうね、まったく。快楽亭ブラック師匠の借金や故・勝新太郎大麻などなら「芸人だから」「常識がない」「芸の肥やし」で済ませようものの(先代勘三郎も「もしほ」時代にいろいろあったようだが)、架空の人件費計上だとか芝居の切符売上げの手数料未計上とか、それがホントなら立派な犯罪だよ、それも家族ぐるみ、で。はしたない。晩に香港日本人倶楽部で寄合いあり末席を汚す。麦とろ飯いただく。可愛くウーロンハイを一杯。ブラック師匠がよく飲むので、ついどんなものだったか飲んでみたくなったが、ありゃただガブガブ飲んで気がついたら酔ってるだけの酒だね。美味い鉄観音でも煎れて、いい焼酎で割ったら別モノだろうけど。寝際に突然、Z嬢が知人より借りていた漫画「のだめカンタービレ」読み始めてしまい1〜5巻通読。漫画はダメだね、ついつい読み止められず宵っ張り、で気づいたら午前二時半。
The Economist誌が“America's fear of China”の特集。読めば読むほど確かなことは、昨日の朝日ヘラルドのビル=エルモット氏の指摘にもあったが、日米関係は経済問題の余波が政治対立に向わず寧ろ調整指向で確固たる?日米同盟の強化に至ったのに対して、中国の経済成長は中国の覇権主義で対米対立を煽る、との指摘。小学生の頃に母が「あんたの大きくなる事には中国がすごい大きな国になって、日本なんて中国なしでは商売もなくて大変なことになっちゃうんだから」と言われたのが中国を「ゴジラの映画に出てくる北京放送局からの中継」の場面以外で初めて中国を意識した時かもしれないが、ほんとどうなるのかしら。対米経済問題、大気や水質汚染など中国の経済成長はソニートヨタにジャルパックで済んだ日本とは比べ物にならず。経済台頭する中国と米国、で折しも対米通商交渉中の呉儀副首相は「経済摩擦を政治問題化せぬこと」を米国に要望……として、実際は中国国内向けの牽制と思えるが。

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