富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

三月十五日(木)ちょっと銀行へ、という時もデジカメ持参すべき、と後悔は中環で朝、銀行に行つた時、睡眠不足でエスプレッソでも飲もうかしら、とHutchison Houseの星巴珈琲に寄ろうろすれば隣にPacific Coffeeあり更にその奥にCaff? Hatituまで開店。三軒珈琲屋が並ぶとは。慌ただしいままに諸事忙殺され晩飯も食わぬまま深更帰宅。新聞を開くと「頭の体操」のような本の書籍広告に私立超難関校中学入試問題だという1〜5の数字用いて25マスの数字合わせあり「こんなの始めて朝を迎えたら」と恐れたが始めてしまうと意外とあっさりと解けて私立超難関中学に合格の気分。寝ようかと思ったが疲れすぎて眠れず文藝春秋四月号の小倉庫次侍従日記読む。昭和十四年から終戦まで。解説は半藤一利。「これを読む限り」先帝の戦争責任はの有無を問われれば余は「戦争責任あり」と言わざるを得ず。確かに軍の暴走に押し切られた部分もあろうが殊勝願ったところもあり。これを読了してみると、この小倉庫次侍従日記の前頁での「乱世こそおれの出番」と題した麻生太郎が手嶋龍一相手に語る言葉の数々がどうも戦前の翼賛政治家の言の如く思えてならず。
▼18日から訪日のシンガポール首相・李顕龍君が日本の記者団と会見。安倍晋三君の従軍慰安婦発言につき「同じことを繰り返さないために、過去を終わらせ、次に進むべきだ」と述べ、戦争という「過去の出来事を理解し、真摯に受け止めることが、日本が普通の国となり、アジアでふさわしい地位を得ることにつながる」と指摘。御意。過去が終らせられぬばかりか曖昧に過去の正当化ばかり、平和憲法葬り愛国心だの道徳心の高揚だの望むことで「普通の国」になろうとする愚かしさ。
▼軍事ジャーナリスト田岡俊次著『北朝鮮・中国はどれだけ怖いか』元防衛庁長官石破茂君絶賛!。さてこの出版社は? 1文藝春秋社 2扶桑社 3朝日新聞 答えは3の朝日新聞。「隣国にいたずらに脅えないための真の軍事知識」の意味は何か?読んだおらぬから推測だが「隣国の真の軍事力を知っていたずらでなく本当に脅えよ」ということかいなぁ。

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