富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-02-25

二月廿五日(日)家を朝の七時すぎに出て馬鞍山までバスで参って馬鞍山の吐露ハーバー沿い走る8kmのロードレース。集合場所の馬鞍山の運動場の入り口で八旬どころか今年86歳のロードレーサー葉さんに出会う。「おはようございます」と日本語で挨拶して通りすぎたつもりが軽快な足取りで葉翁は余に追いつき「日本人?、日本から来たの?」といつになく今日はお元気。もう何度もお会いして何度か香港に住んでいる、とお答えしたが、今朝またこう尋ねられたこともご愛嬌。「東京でマラソンがあるの?」と尋ねられ「先週、終わりましたよ」。「終わったんだ」と残念そう。「来年お出になりますか?」「ぜひ」「生まれは熊本なんだ、熊本」と確か5歳までしか日本にはお住まいになっておらぬはずなのに本当にきれいに日本語を操る。日本で走ってみたいでしょう。ゼッケンの受取りなど葉翁のお手伝い。「日本まで飛行機はいくら?」と葉翁は真面目に来年の訪日でのマラソンを考え始めた。なんて意欲。「今日は何キロだっけ?」「8kmですよ、短くて、もう楽でしょう」「短いのはダメだよ、みんな速い、長いほうがいい」と……御意。先週、東京マラソンに出場のK氏、O氏の話を聞く。悪天候での東京マラソン、雨の中スタートまで1時間も待つ中で都知事よりギリシャの詩人がなんとか、だかの御言葉あった由。君が代まで吹奏だか斉唱があったそうで「青梅とかどこあでもそんなのあるの?」と尋ねるとO氏の話では「他ではそんなことない。アメリカだと珍しくないけど」。日本生まれの華僑の87歳のマラソンランナーが東京マラソンを走る、なんて都知事が喜びそうだね、と鼎談。一瞬、生まれ故郷の熊本ならどう?と思ったが熊本といえば阿蘇カルデラスーパーマラソンでまさか50km、100kmを走っていただくわけにはいかず。8kmのレース終わり葉翁に「それじゃ来週の香港マラソンで」とお互いの健闘を祈る。いつものようにK氏の車に便乗させていただき銅鑼湾。ヴィクトリア公園で来週の香港マラソンのゼッケンなどの受け取り。気温は24度だが朝の小雨がうってかわっての炎天下、暑い。天后の華姐清湯?で牛?麺と菜飯。牛?麺をさっと食べて残った汁を菜飯にかけて食すのがとても美味い。その足で整体へ。夕方、Z嬢と散歩と買い物。ライカで愉快にスナップ写真撮る。かなり久々にQuarry BayのEast Endでエール一飲。帰宅して「利休」で昨日もらった糠床で、さっそく浅漬けの胡瓜と茄子、日本橋の「みかわ」の天かすで茄子の味噌汁、日本から調達の柚子味噌で風呂吹き大根など。最近、香港のローカルテレビで「電車男」が放映されているらしく、ビデオで第1話を看る。伊藤淳史の演技も美味いが、これはちょっと前なら片岡孝太郎のニンか、と思う。赤木洋一の『「アンアン」1970』(平凡社新書)読む。

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