富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-01-23

一月廿三日(火)東區走廊(Island Eastern Corridor)を車で走る時にいつも気になるのが銅鑼湾避風塘(Typhoon Shelter)と天后沿海の銅鑼湾消防署の間にある荒れ果てた船工場の跡地。ヴィクトリアハーバーに面した個人経営の船工場など?箕灣の譚公廟のあたりまで行かぬと他になかろうし、小さいながら砂浜があることも珍しい。砂浜に船を陸に引き上げるレールが敷かれている。その砂浜もずいぶんとゴミが打ち上げられているのだが。ヴィクトリア公園の海側、この銅鑼湾消防署からの海沿いの一角、いままで一度も歩いたこともなし。で本日、早晩に二月旧正月晦日で閉業する日本料理店・利休に某寿司屋親方のK氏、某バーの店主M氏と食す約束あり、夕方、偶然一緒になったK嬢誘い利休に向う。夕陽がきれいだと思いながら、待ち合せまでちょいと時間あり、K嬢といったん別れ、その船工場のあたりを歩く。なかなか香港らしい光景。中環と尖沙咀の高層ビルが夕陽でシルエットに。避風塘の小舟もまた風情あり。しばし佇む。船工場は敬記船廠とあり廃業(あるいは移転)して久しい荒れ具合。利休の、うどんは勿論だが糠漬けの胡瓜と茄子、自家製の蒲鉾や薩摩揚げなど、これから食せぬと思うと寂しくなろう。酒壺入りの吉四六、神の河。Z嬢来て、うどんすき。金柑の甘露煮。皆で銅鑼湾のバーSに移り一杯だけ呑んで散会。
▼昨日の蘋果日報で陶傑氏が当世、映画館に集まる若者男女の品のなさ、野暮さを非難しているのだが(なぜ、ここに陶傑氏の不愉快がいったのか、は不明)、映画を見ている間に携帯で電話するとか五月蝿いとかそういう問題でなく「私生活を公共の場所に持ち込む」ところが困ったもの、と。御意。公共の礼儀(Public Courtesy)の欠如。自制と矜恃。まさにその通り。ケータイでくだらぬ事を延々と話す、ピコピコとゲームをする、化粧、自分の世界に嵌っているつもりで釈迦釈迦釈迦釈迦と耳元から音楽が漏れ、とまさに私生活の露出。不愉快。

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