富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-01-18

一月十八日(木)所持忙殺され遅晩に至る。
自民党谷垣禎一君が麻生外相の「おまえの派閥にも優秀な人材がたくさんいる。安倍に刃向かって、できると思っているのか。おれはいま安倍と組んでやっている。だからおれと手を組もう」「おれに先に(総理を)やらせろ」といった「生の声」紹介し麻生側にかなりの不快感。森さんもこういった暴露発言があると今後、谷垣君にはあまり本当の話ができなくなる、と指摘。なんともヤクザな話。こういったレベルでの話で国政が担われていると思うとぞっとするばかり。
▼英エコノミスト誌がPocket World in Figuresという非常に簡易至便な世界の国々の統計集を毎年出しているが、この香港の項目に首都が「ヴィクトリア市」とあったり、都市居住部の人口が100%とあったり、ちょっと首を傾げるところあり。ただ権威ある統計集で毎年更新されているのだから誰かしら疑問呈してもおかしくないのだが。
http://www.economistshop.com/asp/bookdetail.asp?book=2741
▼香港政府による大陸妊婦の香港出産目的入境の制限につき信報社説(十七日)はこの措置は世論の批判への見せかけにすぎず根本的な問題解決にはならぬ、ときっぱり。問題は何処にあるか。大陸妊婦の香港での出産は九七回帰以後の現象で、2001年7月の香港で生まれた大陸子女の香港居留権をありと認めた香港最高裁判決であるとか、大陸からの香港旅行自由化、香港の医療水準の高さなどさまざまな要因で香港での大陸妊婦の出産が増加。また広東省の各地には香港での出産斡旋する業者も多く(出産する産婦人科病院や渡航ビザ、宿泊先の斡旋等)その多くが香港人の経営の由。実際にはその新生児の半数は両親のいずれかが香港籍であり、香港は世界でも屈指の少子化で政府が「多産」奨励するのだから寧ろこの新生児らは歓迎されるべきであるし、実際に昨年二万人の大陸妊婦が香港で出産したが七百万人の人口でみればわずか0.36%で、これが実際にどれほど香港の人口政策に影響与えるか疑問、と。

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